2005-11-30
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アルカトラズ(※)に、一人の終身刑犯がいた。
すべての世界が彼からは遮断されていた。
空虚で暗澹とした日が1日1日と過ぎていき、
彼は空をとぶ鳥の群れを窓越しに眺めるばかりだった。
ある朝、一羽のケガをした雀がたまたま独房に入ってきた。
彼は、その鳥を看病して元気にしてやった。
彼にとってそれは、単なる一羽の雀ではなく、
特別な存在になった。
他の囚人、看守、訪問者も彼のところへ鳥を持って
くるようになり、彼はしだいに鳥について
多くのことを知るようになった。
やがて独房のなかに本格的な飼育場がおかれ、
彼はますます専門的な知識と技術を深めていき、
ついには鳥類の病気に関する著名な権威となった。
こういった研究を彼はまったく独学でしたのである。
独房のなかで40年余りの歳月をぼんやりと
虚しく送る代わりに、アルカトラズの鳥類学者は、
退屈というものが、自由と同じように、
心の持ち方しだいであることを発見した。
なにかしら新しく学ぶものがかならず存在しているのだ。
彼は、絶対的な地獄ともなりえた環境を、
少なくとも魅力的な煉獄に変えたのである。
※アルカトラズ
(サンフランシスコの小島。かつて連邦刑務所があった)
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2005-11-29
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「眠りで脳をパワーアップしよう」
脳の眠りがどれほど大切なのかを理解するには、
脳がどんなに「疲れているか」を知ることが近道でしょう。
人間の脳の重さは、以外と軽くて、
体重の約2%程度となっています。
しかし、脳のエネルギー消費量は、
なんと体全体の約20%にもなるのです。
女性の場合、1日の適正摂取カロリーはおよそ、
1200〜1600キロカロリーとされていますが、
このうち240〜320キロカロリーを
脳が使っている計算になります。
数字がピンとこない方にご説明すると、
これは全身の筋肉が使うのとほぼ同じエネルギー消費量です。
それだけのカロリーが必要なほど、
脳は重労働を強いられているのです。
そう考えると、脳の休息がどれだけ大切か理解できるでしょう。
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2005-11-28
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何とかしなければという気持ちがつのるのに、
一方で、不思議に気持ちが
沈んでいくようなときには、
「そうか。急いではいけないんだ。
ここは気持ちを入れ替えて、
じっくりと腰を据えてかかれ、
そういうことなんだな」
と考えてみるといいでしょう。
ものごとをそんなふうに考え直せると、
だいぶ気持ちが楽になります。
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2005-11-27
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「何かが足りない」という考えをするということは、
いつも「何かが欠けている」というマイナスの
視点から人生を判断することを意味する。
もしいつも「足りない」ことばかりを考えていたら、
「足りないこと」のみに神経を使うあまり、
いつもいつも不足をかこつ人生を送ることになる。(略)
足りない、足りないと思って生きている限り、
人生は絶対に豊かなものにはならない。
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2005-11-26
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相手を気も狂わんばかりに激怒させる、
ちょっとしたことに無頓着では、
あなたは生きのびられない。
あなたを激怒させるのもまた、些事である。
緊張を着々と積みあげて対人関係を破壊するのは些事である。
まず日常の些事に目を向けること。
対人関係がどこまでもつかを決定するのは、
日常の些事とその扱いである。
相手の小さな要求を満たせ。
細々とした要求に注意を払え。
些事に目を向けよ。
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2005-11-25
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人間は完全ではありません。
しかし、私たちはお互いの不完全さを
受容することができます。
「私はOK。あなたもOK」と
いうことではなく、
「私はOKじゃない。
あなたもOKじゃない。
でも、それでOK」
という境地です。
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2005-11-24
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実は、与えるために
「もらう」という気持ちが必要です。
どんなにたくさん持っていても、
与えつづければいつかはなくなります。
親切にして「あげる」というのでは、
いつかエネルギーがなくなってしまいます。
親切をさせて「もらう」、
掃除をさせて「もらう」と
どんどんエネルギーが増えていき、
疲れることがありません。
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2005-11-23
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人は誰でもヒーローにあこがれ、
絶望から立ちあがり、強敵を倒すドラマに感動する。
幼い子供の死には涙を流し、けなげさにも涙する。
何が良いことで、何か悪いことか。
人生で何が大切なことを、
心の奥ではみんな知っている。
だからこそ人は感動する。
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2005-11-22
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小さなことは小さいままで置いておき、
大騒ぎするのは、本当に大事件が起きた時の
ために取っておく。
そうすれば、
気持ちを乱されることが少なくなり、
人生を楽しむ時間が増えるだろう。
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2005-11-21
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困っている人を見たとき、
助けられるときは助ければいいし、
できないときは助けなくてもかまわない。
そしてそれは自分で決められる。
誰かが困っているとき、
適切な援助の手を差し伸べられたら、
どんなにいいだろう。
しかし、どんなに助けたくても
自分自身が精一杯のときもある。
援助できない自分を責める必要はない。
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2005-11-19
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人に迷惑を掛けてはいけないというのも、
思い込みの一種だ。
人は生きているだけで、
どこかで誰かに迷惑を掛けなければ
存在できない仕組みになっている。
どこかの大学を受験して合格すれば、
不合格者に迷惑を掛けている。
誰にも迷惑を掛けないようにと首を吊ったとしても、
残った人たちに迷惑を掛ける。
その場所の所有者にも、後始末をする人にも
迷惑が掛かる。
山奥に閉じこもっていても同じことだ。
人間というのはお互いに、
迷惑を掛けたり掛けられたり、
笑ったり笑われたりしながら
生きていくのが、自然なのである。
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2005-11-18
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感謝の気持ちをもつことは、
幸福への重要なカギだ。
自分がもっているものに
感謝の気持ちをもつなら、幸福になれる。
それとは逆に、
自分がもっていないものばかりに
意識を向けるなら、ほとんどの時間を
みじめな気持ちで過ごすことになる。
覚えておいてほしい。
つねに考えていることは拡大していく。
自分がいかに幸運か、
どれだけ感謝しているかを
考えながら過ごすなら、
それも拡大していく。
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2005-11-17
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自信とは、読んで字のごとく
“自分を信じる力”である。
信じるものは自分なのだ。
「信じるものは救われる」のではなく
「自分を信じるものは救われる」のだ。
それは他者を信じていけないということではなく、
他者を信じる場合でも、
まず自分を信じる力を持ってこそ、
本当に他者を信じることができるということだ。
結局自分次第である。
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2005-11-16
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私は、いつも1番言いたいことが
言えなかったわ。
2番目に言いたいことしか言えない。
本当の気持ちをストレートに言うのが、
なぜか怖くて…
それはとても勇気がいることだったの。
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2005-11-15
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考えていたことを上手く
言い表せたときに、はじめて、
自分が何を考えていたのか、
本当によく分かる。
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2005-11-14
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もし何かをするとき飲み込みが速いなら、
それが得意と考えてよいでしょう。
飲み込みの速さに対する感覚は一般的に、
「どんなときでも、そのこなし方がわかっている
ような気になっている」ということです。(略)
飲み込みが遅いということは簡単に無視して
よい要素ではありません。
これは、あることに対して強みのないことが
わかる非常な重要な指標ですから、
「いつかは何とかなる」という思い込みから
軽く見るようなことは禁物です。
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2005-11-13
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季節の花がある暮らし。
色とりどりのタオルのある暮らし。
たくさんの笑顔がある暮らし。
パートナーの今の幸せが、
あなたによってもたらされたと知ることが、
結婚生活の「最高のごほうび」では
ないでしょうか?
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2005-11-12
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今日、自分の体に向かってひとこと
「ありがとう」といってみましょう。
わたしたちの体は想像も及ばないくらい
複雑なメカニズムで、
24時間働いてくれているのですから。
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2005-11-11
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むずかしいことは、シンプルにやります。
簡単なことは、正確にやります。
普通のことは、楽しくやります。
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2005-11-10
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命あるあいだに身につけたことは、
死後もずっと消えないと
わたしは信じています。
わたしたちが死後どんな形になり、
どこへ行くのかわかりませんが、
身につけたものも一緒に
もっていくにちがいありません。
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2005-11-09
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「ある、ある、ある。
どこかに苦境を脱するヒントがあるはずだ」
と思えば、そういうヒントに出会います。
「ない、ない、ない。
ヒントなんてあるはずがない」
と言っていては、
目の前にヒントがあっても気づきません。
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2005-11-08
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大多数の人は、大人になってからの人生を、
毎日ほとんど同じことの繰り返しで過ごす。
習慣も同じなら、行く場所も同じ。
意見もさして変わらず、
同じことに腹を立て、
同じ考えをもちつづけ、
同じ人に会い、
同じやり方でものごとをこなす。
そしてほとんどの場合、結果も同じだ。
なんと退屈なことだろう。
同じことをやりつづけ、同じまちがいをしつづけ、
同じ期待をもちつづければ、
同じ結果と不満しか手に入らない。(略)
何かちがうことを望むのなら、
何かちがうことをためさなければだめだ…(略)
一度でいいから、何かちがうことを
ためしてみよう。
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2005-11-07
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人はみな得意なものをもっているはずです。
人から見れば、それは「得意なもの」とは
思えないかも知れません。
しかし、それはそれでいいのです。
たとえ、それで経済的に支えることが
できなくても、それがなんなのかを
知る必要があるのです。
そして、それを「得意なこと」と見なし、
練習できるときに練習することです。
本当にそれが得意であれば、
いずれは自分自身にも社会にも
役立つものになるでしょう。
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2005-11-06
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自分のボキャブリーから、
「すべき」という言葉を永遠になくしてしまおう。
そして「すべき」を「できる」という言葉に
置き換えてみるのだ。
「できる」と言えば、
自分に選択肢があることがわかる。(略)
そもそも、自分がやりたくないことのために、
何年間も自分を責め続けている人がいる。
それは多くの場合、
他の誰かに「〜すべきだ」と言われた
だけに過ぎない。
そのことにきがつけば、「〜すべきリスト」から
はずすことができる。
なんとこころが軽くなることだろうか。
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2005-11-05
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わたしたちは誰もが自分の人生を変えたい、
状況をもっと良く、
楽にしたいと思っている。
しかし、変えなければいけないとは
思いたくないのである。
むしろ、人生や身のまわりの状況のほうが
変わってくれることを望んでいる。
だが人生を変えるためには、
こころの中を変える必要がある。
考え方、話し方、自分についての表現の仕方を
変えなければならない。
それができて初めて、
本当の変化が起きるのだ。
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2005-11-04
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考え方、感情、行動がいつも
“三位一体”の人に敵なし!
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2005-11-03
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ナンバー・ワンになるには、ナンバー・ツーが必要だ。
自分がナンバー・ワンになるには、
競争相手を負かさねばならない。
また、ナンバー・ワンになってからは、
ナンバー・ワンを維持するために、
追い越されないようにいつも
気を遣っていなければならない。
一方、自分にしかない能力や個性を伸ばし、
1つのことの達人になることに
専念するという生き方がある。
それが、オンリー・ワンになる生き方である。
オンリー・ワン(何かの達人)は
ひとりだけとは限らない。
何人もいるかもしれない。
あるいは自分一人だけであるかもしれない。
それが結果的にナンバー・ワンに
なっているということもある。
結果的にナンバー・ワンになるかどうかはともかく、
大事なのは自分にとって満足のゆく人生を
送ることではないか。
そうすれば、オンリー・ワンになるための
過程において充実した日々を過ごし、
また、つねに輝いて生きることができるのではないか。
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2005-11-02
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「夢はあなたが諦めたその時に終わる」という。
夢だけではない。
愛も同じだろう。
「愛はあなたが諦めたその時に終わる」
のではないだろうか。
そして、魂の成長の旅も。
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2005-11-01
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望まない物をどれほど手に入れても、
満足することはできない。
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