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出典名: | 「やめられない」心理学 |
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おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | 心・心理学、心の病 | ||
副題: | 不健康な習慣はなぜ心地よいのか | ||
著者: | 島井 哲志 | ||
訳者: | |||
出版社: | 集英社 (2008/4/17) | ||
本の内容: | 医学博士で心理学者でもある著者が、深酒や食べすぎ、タバコ、 慢性的な運動不足など、体に悪いとわかっているのに、不健康な 習慣を止めるのがなぜ難しいのか、なぜ、わかっていてもやめら れないのか…そんな心と体の関係を教えてくれる本。 この本によると、身体に悪いこと、不健康な習慣は、 「実は私たちが思っている以上に、その誘惑は強烈なのだ」 だということです。 それは、こんな仕組みがあるからだそうです。 「サーカスの動物に曲芸を教え込むプロセスを考えてほしい。 はじめは簡単な行動に対して、たとえば角砂糖などの「ごほ うび」を与える。すると動物は行動の結果、角砂糖が得られ るとわかり、その行動が習慣となる。行動をしだいに複雑に させ、習慣化させていった結果が素晴らしい曲芸だが、これは 強化の原理で実現したものだ。 動物と同じ原理を当てはめられるのは不本意かもしれないが、 私たち人間の習慣も強化の原理で説明できる。 私たちの習慣的な行動の陰には強化があるのだ。 喫煙、食べ過ぎ(あるいは小食過ぎ)、睡眠不足、運動不足、 などが習慣になっているときも、行動を習慣化させ、維持して いる仕組みがある。 それが不健康な行動とわかっていても、強化の原理が働いて 維持されているのだ」 何か自分にとっていいことがあると、それがどんどん強化され、 習慣化していくからなんですね。 その強化されて習慣化されたことをやめるには、 「変えやすい習慣から変える」ことが効果的だそうです。 そんな方法なども書かれています。 なぜ、「わかっていてもやめられないのか」その原理を知りたい 方におすすめの本です。この本を読んで「やめられるかどうか」 は、また別の問題だと思いますが… |
■この本から紹介している「今日のことば」■
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
《行動の変化に至る5段階》 例えば、禁煙を例にとると次のような5段階である。 無関心期(前熟 | この本によると、この5段階を無視した働きかけは、 うまくいかず、こ | 2010-03-18 |