■今日の「おすすめ本」■
2008年12月2日
- タイトル
- 人の心を動かす「ことば」の極意
- 著者
- 斎藤 茂太
- 出版社
- 集英社
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
力などを教えてくれます。
著者は、こう言っています。
「ことばというものは、同じ内容のことを伝えているにもかか
わらず、表現の仕方によってはまったく違った意味に受け取
られることがある。表現技術の未熟さもあろうが、得てして
心が通じていないときにそういうことが生じるものである。
ことばは心を映す。
心の問題に触れるとき、ことばが重要な役割を果たしている
ことがわかる。常にいいことばを口にするように心がけ、い
つも晴れやかな心でいたいものだ」
例えば、こんなことが書かれています。
1.人間にとって「ことば」とは
・情報伝達にも知恵を働かせる
・ことばの病は心の病
2.トラブルを防ぐことばの危機管理
・危機管理はまずことばから
・不用意な一言が悲劇をまねく
3.命をかけたことばの応酬
・上手な叱り方ができなくなった大人
・母親の説得は通用しなくなったのか
4.患者を治療する精神科医のことば
・男のうつと女のうつ
・すぐキレる人への対応
5.歴史のなかで「その時人は動いた」
・日露戦争を勝利に導いた電文
・ほめてやらねば人は動かず
6.人生を豊かにする文学の力
・よみがえる「星の王子さま」
・武士道ブームで新渡戸稲造に学ぶ
7.これで「人間関係」はうまくいく
・つかず、離れず、干渉せず
・それを言っちゃおしまいよ
少し事例が古くて共感しづらい部分もありますが、全体的にわかり
やすく、読みやすいと思います。
コミュニケーションが、何だかうまくいかないなぁ…と思っている
方は読んでみると、気持ちが落ち着くかも。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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なにかトラブルがあったとき、 ことば遣いを心得ていないと、 問題を大きくしてしまうおそれがある。 ただ、 ことばは丁寧であればいいというものでも | TVの謝罪会見などを見ていると、この人、 本当は、悪かったと思っていないだろうな、とか、 これじゃ、謝ったうちに入らないだろうな、とか、 形だけで、心がこ | 2006-08-18 |
同じ内容のことを言っているにもかかわらず、 穏やかに言う人とそうでない人とでは、 受け手の印象はかなり違う。 人格の違いもあるかもしれないが、 言い | 自分が、人に話をしている姿を、 客観的に見てみる機会はほとんどない。 特殊な職業以外では。 私はかつて、ある仕事の企画で、 会議をしているもようとか | 2006-08-04 |