■今日の「おすすめ本」■
2009年10月1日
- タイトル
- ウサギ人間とカメ人間
- 著者
- 川村 則行
- 出版社
- PHPエディターズグループ (2002/09)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
免疫制御機能、ストレスなどを研究している著者が、日々の研究や
臨床事例から、自分らしく生きて行くには、自分にあった自分なり
の成功を見つけていくことが大切だと、その見つけ方、生き方など
ヒントを教えてくれる本。
この本では、そのヒントの1つに、他人と比べないということを
言っています。
「重要なのは、「自分の中で比較する」ことだ。
他人との比較ではなく、自分の過去と比較する。自分の中のいろ
いろな価値が以前に比べて伸びたかどうかを測ればいい。
例えば、地位を比較する場合、他人と比べるのではなく、自分の
過去と比べる。3年前は係長だったけど、その間、努力して仕事
に精を出し、今は課長になった。成長したな、と考える。(略)
前より数学ができるようになったな、前より集中力が出てきた、
勉強時間をも長くなった、前より毎日が楽しいな、少しずつ少し
ずつ医者になる夢に近づいているな、と過去の自分と比較する…」
つまり、他人とは、人間として持っているもともとの資質や環境が
違うので、それを無理やりに比較して、落ち込んだり、自分の不幸
を嘆いたり、憤慨したりするより、過去の自分と比較した方が、
今の自分の成長がわかるということです。
また、この本には、ウサギ人間とカメ人間の話が書いてあります。
ウサギ人間はがんばり屋だけれど、目先の評価や小さな成功に心を
奪われ、浮き足だって、しばしば我を忘れる人、
対する、カメ人間は努力家で、遠くにある理想を見据えつつ、
目の前の1つ1つのことを大切にする人、なのではないかと
言っています。
なかなか示唆深い話が多く、考えさせられながらも、楽しめる本だ
と思います。じっくりと読んでみることをおすすめします。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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あるとき、彼は英語の論文の訳をお願いされた。 そう難しいものではない。そう長くもない。 1時間もあれば訳し終えるだろうものだったらしい。 朝の9時ころ | この本に出てくる、彼、正信さん(仮名)は、 35歳頃に、考えるところがあり、国立の医学部を受験し、 合格し、その後47歳でクリニックを開業し、現在でも、 | 2008-02-05 |
自分がいま苦しむのは良いこと、 家族がいま苦しむのは良いこと、 会社がいま苦境に立たされているのは良いこと、 日本がいま不況に喘いでいるのは良いこと… | こんなふうに、起こったことすべてを 「良いこと」とは、なかなか思えないし、 最善を尽くす、などこれまたなかなかできないが、 しかし、こう思った方が、こうし | 2007-08-10 |
私は、考え方や感じ方は「使うもの」だと思っている。 どういうことかと言うと、例えば先に私は 「多くの不安は無駄である」と書いた。この本を読んで、 なる | この本では、さらにこう言っている。 「一度、試しに使ってみる。そしてもし、 その考え方を使ってみることによって不安が払拭され、 物事が好転したら、 | 2007-06-09 |