■今日の「おすすめ本」■
2010年12月16日
- タイトル
- 脳と気持ちの整理術
- 著者
- 築山 節
- 出版社
- 日本放送出版協会 (2008/04)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
解決に向かっていく、思考を上手に整理する、逆境に立ち向かう
には、どう脳を使ったら効果的か、どう動いていけばいいのか、
などを具体的に教えてくれる本。
著者は、正しい脳の使い方についてこう言っています。
「脳には無限の力があるかのように思われがちですが、それを
過信してはいけません。
私が専門医として日々実感しているのは、脳はやる気を失い
やすいものだし、見聞きした情報を忘れやすいものだし、思考
を混乱させやすいものだということです。
大切なのは、脳の機能的な制約を理解し、それを補う使い方を
心がけることです。
やる気を失いやすい脳にやる気を持たせるために、意識的に
良い刺激を与えていく。忘れやすい脳に情報をしっかり覚え
させるために、少しだけ工夫をする。混乱しやすい脳に冷静
さを維持させるために、問題を物理的に整理する技術を身に
つける…
そういうことができてはじめて、無限の可能性を秘めた脳の
力をよりダイナミックに活かしていくことができると思います」
例えば、こんなことが書かれています。
1.前向きな自分をつくる
・「やる気がでない」ときの対処法
・まず「誰のために」を考えよう
2.思考の整理術…計画、実行力を高める
・「見えない敵」が脳を混乱させる
・「気になっていることリスト」をつくろう
3.記憶を強化する技術
・情報を覚えるためには努力がいる
・風景やイメージを記憶しよう
4.アイデアを生み出す技術
・「ひらめきの連鎖」を生み出そう
・脳を休めなければ、大きな思考はできない
5.気持ちの整理術
・脳を安定させる「感情リスクコントロール」
・解釈を変え、不快をやわらげる方法
むずかしい本ではなくて、脳と行動をわかりやすく教えてくれる
読みやすい本です。こんなときには、こう行動すれば、脳にいい、
脳がよく働いてくれる、などとわかってきます。
脳について興味のある方にはおすすめの一冊です。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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脳は、もともと 「忘れるようにできている」と考えてください。 少なくても、見ただけの情報、聞いただけの情報を 必ず後で思い出せるようにはできていないんです | この本によると、 「必要な情報を覚えるための努力を当たり前にする、 ということは、扱う情報量が多くなる社会人だからこそ、 大切になる習慣です」 とい | 2010-02-02 |
たとえば戦国時代、暗闇の中で、敵の軍隊と 対峙しているときのことを想像してみてください。 敵の姿が何となくしか見えていないときが、 いちばん不安になると思 | この「問題の過大評価」をしないためには、まずは、 自分が今どんな状況におかれていて、どんな問題があるのか、 解決の優先順位はどうなのか、本当の敵は何なのか、 | 2010-01-21 |
私たちに与えられる問題は、自分にとって、 五歩先のことである場合が多いと思うんです。 つまり、今の自分の脳の力では、一朝一夕には解決できない。 その解 | 脳の働きから言えば、 「基礎から地道な努力を続けていくと、 最初は時間がかかっても、ある段階から、 脳の成長が加速度的に速くなっていく」そうです。 | 2010-01-19 |