■今日の「おすすめ本」■
2014年10月17日
- タイトル
- 心はマインド…
- 著者
- エレン ランガー
- 出版社
- フォー・ユー
- おすすめ度




※おすすめ度について
心理学者の著者が、いろいろな実験や研究から導き出した、「マインドフルネス(やわらかな心)とマインドレスネス
(こわばった心)」について書いてある本。
マインドレスネスは、どのように生じるか、またそれには
どんな意味があるのか、また、マインドレスネスの怖さや、
それによって引き起こされる現象などを取り上げ、
それをどうしたらマインドフルネスに変えられるかなどの
事例などを教えてくれます。
この本の中にこんな話が書いてあります。
「私たちは自分の選択の範囲を狭めてしまうことがよくある。
厄介な事態に直面すると、それを1つの原因に帰してしまうのは、
その典型的な例である。
こういう硬直したやり方は、いろいろ可能な解決の道を狭く
限定してしまうことになる。
心理学者のヘレン・ニューマンと私は離婚に関する研究を
行った。
そこで明らかになったのは、結婚が失敗に終わった原因を
もっぱら別れた相手のせいにする人たちは、いろいろな原因を
考えることのできる人たちに比べ、より長く苦しむということ
だった。
同様に、自分のアルコール中毒の原因は純粋に遺伝的なものだと
考える患者は、回復に役立つはずの自己コントロールの力を
放棄してしまうことが多い。
ある状態を1つの原因だけで説明しようとする人は、それに
反する情報は受け入れようとしない」
つまり、マインドレスネスの状態では、自分で選択肢を狭めて
しまい、それによって、自分を苦しめることになると言うことです。
少し専門的な本ですが、かなり興味深い研究や調査結果が満載で、
人間の心理が、自分の思いこみや、こわばった心によって
どのようになっているのかがよくわかります。
興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
| この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
|---|---|---|
| 大切なのは、結果よりそこへ至る道 あらゆる結果(成績)には 過程が先行するということを 認識するべきである。 過程を重視する態度をとることに | この本ではまた、こう言っている。 「結果(成果)にとらわれると、 マインドレスネス(こわばった心)に 陥りやすくなる。 この反対を考えれば | 2005-12-05 |
| アルカトラズ(※)に、一人の終身刑犯がいた。 すべての世界が彼からは遮断されていた。 空虚で暗澹とした日が1日1日と過ぎていき、 彼は空をとぶ鳥の群れを窓 | 心にひっかかった話だったので取り上げてみた。 人は、 心の持ち方しだい、 チャンスの活かし方しだいで、 何かをやれるのかもしれない。 人は、 | 2005-11-30 |
