■今日の「おすすめ本」■
2007年8月29日
- タイトル
- より道、わき道、散歩道
- 著者
- 河合 隼雄
- 出版社
- 創元社
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
「本道をひたすら一筋に歩むのではなく、より道やわき道にそれて、
ふと考えてみることが、人生にはあんがい大切なのではないか」
と言っています。
この本の中に、こんなお話が出てきます。
ある一流企業の男性が同期のなかの出世頭として課長になり、
自分も嬉しいし、人にも羨ましがられるのですが、
一ヶ月も立たないうちに、仕事が重荷になり、何も面白くなく、
気分が沈んできて出社するのさえ嫌になって来ます。
そして、ついには、自殺のことを真剣に考えるほどになってしまった、
というのです。
これは、中年の人がよくなる軽いうつ病の典型的な例であるらしい
のですが、なぜ、こんなことになるのか…。
それは、今まで無視してきたことが、現れてきたからで、
この人が成長するためにある程度必要な「心の病」だったのでは
ないかということです。
ちょっと一休みする時に読んでみるといいかも知れません。
より道、わき道、散歩道も、なかなかいいかも…と
思わせてくれる本です。
じっくりと、味わって読んでみると気づきが多いと思います。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
---|---|---|
人間というものは不思議なものである。自分ほど大切なものはない、なるべく自分の得になることをしたいと思いながら、自分で自分をおろそかにするようなことばかりしている | 本当にそうだなぁと思う。自分を大切にしたいと思いながら、相当無茶なことをやったり、言ったり、逆にすべきことをしなかったり…なんて自分は矛盾だらけなんだろうと切な | 2003-03-06 |
学問にしろ、芸術にしろ、大きい仕事をした人は、 一般の人々が「わかった」と思っていることに対して、 「果たしてそうだろうか」と疑問に感じ、 簡単にわかろう | 河合氏は、著書の中で、簡単には「わからない能力」が 非常に大事だと言っている。 現代人は簡単にわかりすぎると。 それは、「わからない」と自分が不安で落ち着 | 2003-03-03 |
こころの下に「魂」というものが存在している、とあなたは考えてみたことがありますか? | 少し体調を崩して、寝ていていろんな事を考える。とりとめもないことが頭をよぎる…自分のだめさ加減、失敗、恥ずかしい思い、今後のことやら、家族のこと等々。本当にとり | 2003-02-01 |