■今日の「おすすめ本」■
2009年6月4日
- タイトル
- 英国ワーキングクラス直伝「逆成功」のルール
- 著者
- 石原 由美子
- 出版社
- ダイヤモンド社 (2004/12)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
たくましく、楽しく人生を生き抜く知恵を教えてくれる本。
イギリスでは、アッパー(貴族)、ミドル(エリート層、農園主)
ワーキングクラス(7~8割の一般労働者)と3階層に身分が、
はっきりと区分けされるそうです。
どんなにワーキングクラスの人が、努力しても、決して貴族には
なれず、多くの低所得者がいる一方で、生まれつき働く必要がない
富裕層がいて、「社会は生まれたときから不公平」であることを
知っているということです。つまり日本のように、誰もが平等なん
て意識は最初からないということです。
しかし、だからこそ身につけてきた知恵があり、その知恵を生かし
自分の成功をつかんだ人々がいるのだそうです。ワーキングクラス
の中にありながら、そこにとどまることだけではよしとせず、階級
の中からはみ出して生きて幸せをつかんでいるのです。この人々が
「逆成功組」ということです。
その人達の特徴は、
「何も保障されていない人生。この事実を全面的に受け入れ、何
1つ愚痴らず、底辺からのスタートを楽しんでいる。
チャレンジを好み、“ネバーギブアップ”を胸に、何度も起き
上がる。切り替えが早く、拒絶はあっさり受け止め、さっさと
次に飛び移る。無駄なエネルギーは使わず、何ものにもとらわれ
ず、“遠くのステーキより目の前のスパゲティ”のように、近く
にあって手の届く幸せを最大限に堪能する」
だそうです。
アメリカ発の成功法則とは一線を画している本です。強い刺激より
ゆっくりと確実に心の内側に浸透するような考え方がつまっていま
す。ああ、そうね、そんな考え方、生き方もありだなぁと気づきが
ある本です。
アメリカンドリーム本に疲れた方におすすめの一冊。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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「何しろ、とにかく食ってかなけりゃならないだろう。 生きがいだの、やりがいだのときれい事を言い、 理屈ばかりこねて、一銭も稼げない奴は最低だ。 何で | 世の中、 ガタガタ言ってみたところで、 どうにもならないこともある。 いろいろと考えてみても、 あれこれときれい事を並べてみても、 生き甲斐ややり | 2007-09-14 |
ダメでもともとじゃないか、 と考えるようになって変わった。 とにかくやってみる。 チャンスが少ないからこそ、 何でも体当たりしてみよう、と。 実はそこ | この本には、さらにこう書いてある。 「恐怖感を打ち負かそう、なんて構えるより、 ダメでいいから試してみよう、と思うだけで、 今までできなかったこと | 2007-09-11 |