■今日の「おすすめ本」■
2011年3月23日
- タイトル
- 生の幸い、命の煌き
- 著者
- 鈴木 秀子
- 出版社
- 中央公論社 (1997/02)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
死にゆく人達からのメッセージ、残された者たちの癒し、そして、
生きる意味、生きるために大切なことなど、数々の実話を通して
教えてくれる、とてもあたたかい本。
著者は、こう言っています。
「苦しい時は誰でも、人生には厭なことばかり起り、それは避け
られないと思いがちです。しかし生きているというそのこと自体
が、自分で意識するしないにかかわらず、計り知れないほど、
多くの人の思いやりや愛情、温かさを受けていることの一つの
証拠です。
もしある人の生活の中で、ほんとうに愛をもらったり与えたりが
皆無だったら、その人はとっくに死んでいます。
誰にとっても、生きているということは、見えないところで、
本人の気づかないうちに、縁のある人、ない人のさりげない愛情
を受けていることのあらわれです。
あなた自身も知らないうちに、そういった人を生かすことをして
いるでしょうし、誰かのそういう存在になっているに違いありま
せん」
例えば、こんなことが書かれています。
○たくさんの優しさ
○愛する人とのわかれ
○死にゆく者からの慈しみ
○大切ないのち
○生と死のはざまで
○起こることのすべてに意味がある
○「私は信じ続ける」
○やさしさと強さと
○成熟に向かって
○こころの氷をとかして
○「あの世」からの力と慈しみ
○愛と癒しのわかちあい
○人生を楽しむ
○拒食の霧のなかで
○クリスマス
一つ一つのお話が、心に残ります。そして、大切な人とのかかわり
方や、自分の生き方を見つめ直し、素直に生きようと思えます。
臨死体験の話が出てきますが、とても感動を覚えます。
心がすさんでいると自覚している方、生き急いでいる方、もっと
やさしく生きたいと願う方、大切な方をなくしてしまった方に、
特におすすめしたい一冊です。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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他人を変えようと頑張るのはやめてください。 私たちといったら、外部の情況を変えようとすることや、 配偶者や、上役や、友達や、敵や、その他の人たちを 変えよ | 昨日からの続きのようなことばだが、 今の私にとって課題であることなので身にこたえた…。 私は、今、年老いた母を変えたくて仕方がない。 母のあまりにネガ | 2008-08-31 |
「やさしさ」の強さを知る人は、 他の人をもやさしく包みます。 夕暮れのひとときが、 夕焼けの空を染め上げてゆくように、 他の人から「やさしさ」を与えられ | 「私もやさしい人になりたいと思います」 私も、心からそう思います。 その方が、自分を好きでいられるからです。 自分にもやさしくなれるからです。 そして、 | 2008-08-10 |