■今日の「おすすめ本」■
2011年12月9日
- タイトル
- こころの健康学
- 著者
- 大野 裕
- 出版社
- 日本経済新聞出版社 (2007/06)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
レスから、フッと楽になる心の処方箋をアドバイスしてくれます。
そのために、がんばりすぎないことが大切だということです。
著者は、こう言っています。
「「がんばらない」ということと、「手を抜く」ということや
「怠ける」ということはけっして同じではないのだ。
もちろん努力することは大切だし、ほどほどにがんばることも
必要だ。しかし、あまりがんばりすぎると心も体も疲れてくる。
がんばらないといけないという気持ちでいっぱいになってしまっ
て余裕がなくなる。そうすると、自分の思いばかりが強くなって
自分の置かれている状況や問題を適切に判断して対処することが
できなくなる。
「がんばらない」というのは、「がんばらなくてはいけない」と
いう自分の思い込みから一時的にでも自分を解き放してみること
でもある。そうすれば、いろいろな考え方ができるようになるし
問題に柔軟に対処できるようにもなってくる」
例えば、こんなことが書かれています。
◎悪い想像をしすぎて自分の行動を縛っていないか考えてみよう
◎いつものペースで動けないときもある
ペースを落としてできることから少しずつ始めよう
◎思い悩んだところで、将来どうなるかわからない
長期的な展望は必要だが、まずは目の前の問題を一つ一つ
解決しよう
◎つらい体験をしたときは、最初は現実から目をそらす時間を
とろう。落ち着いたら少しずつ具体的な問題解決を
◎強気になったり、弱気になったり
揺れる気持ちを制御するには、相談すること、紙に書き出して
みること
◎つらい気持ちを無視したまま騒いでも気持ちは晴れない
そんなときは焦らずゆっくりした方がいい
◎仕事が進まずつらい
あまりにもつらいなら、思い切って休む勇気も大事
◎職場から離れて自分を見つめ直す場所があると気持ちが楽に
なる
◎できるときにがんばることは大事
でもそのために無理を重ねるのは問題
◎うまく気持ちを通じ合えなかったと自分を責めても状況は
改善しない。意識的に現実の問題に目を向けよう
毎日の生活の中からの身近な視点で、具体的に書かれているので、
わかりやすく、受け入れやすいと思います。自分の思い込みは、
自分ではなかなか推し量れないものですが、この本に書かれている
ような視点を持てれば、フッと楽になると思います。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
---|---|---|
休めと言われても休めないのは、 自分の限界を認められないから。 限界を認められないのは、精神的に疲れているから。 精神的に元気なときであれば、 自分 | 休むことに、妙に罪悪感を持っている人がいる。 まるで、休んだら、自分の価値が下がるとか、 自分には休む資格はない、と思っているかのように。 もちろん、何か | 2008-11-02 |