■今日の「おすすめ本」■
2016年8月8日
- タイトル
- スローなビジネスに帰れ
- 著者
- 阪本 啓一
- 出版社
- インプレス
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
マーケティングの本場アメリカから、脱・アメリカ式経営処方箋を
日本向けに提案している本。
この本の中で著者は、アメリカは以下の「3つ子の症候群」に
蝕まれていて「マーケティングは行き過ぎている」と、
いつもアメリカの後追いをしている日本に警鐘をならしています。
1.モノづくりを粗末にし、ソフトに偏重した
「ビジネスの本質を忘れた症候群」
2.思いつきだけで資金を集め、それが失敗に終わった
「パーティは終わった症候群」
3.インターネットですべての悩みが解決できると言う
「なんでもインターネット症候群」
そこで著書は、日本への処方箋として以下の8つをあげています。
1.中華思想で考えよう。
2.ロングセラーに学ぼう
3.匠の知恵に学ぼう
4.二眼レフで考えよう
5.ブランドを行動しよう
6.想像力に翼を
7.笑顔で経営しよう
8.統合しよう
そして最後に、「とことん自力で考え抜いて成功をつかみとる」
姿勢が大事で、ドックイヤー、スピード経営などの言葉に
追い立てられていては「もぐらたたき=フローの知がせいぜい」で、
「ゆっくり、じっくり考える=ストックの知を啓くことはできない」
ので、スローに行こうと言っています。
全く同感した本で、事例もとても興味深いものが多かったです。
マーケティング関連の方にはおすすめです。
とても勉強になりました。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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「答えはどこにもない。なければ自分で考える」 | 日本は「お墨付き症候群」に陥っているらしい。何かをするとき、買うとき、誰かの、何かの「お墨付き」がほしいのだ。「お墨付き」があれば、安心するからだ。例えば、日本 | 2004-10-10 |