■今日の「おすすめ本」■
2020年12月19日
- タイトル
- 未来は言葉でつくられる 突破する1行の戦略
- 著者
- 細田 高広
- 出版社
- ダイヤモンド社 (2013/7/26)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
熱狂的ストーリーを生み出す「1行の戦略」
ソニーの井深大氏は「ポケットに入るラジオをつくれ」と言って、
トランジスタラジオの開発に乗り出しました。
当時、“家電"だったラジオを持ち運ぶなんて誰が想像
できたでしょうか。
けれど、未来は確実にこの言葉から生まれたのです。
「パーソナル・コンピューター」という言葉を発明した
アラン・ケイは、まだ「巨大な機械」だったコンピューターを、
子どもも使いこなせるタブレット端末として思い描きました。
その未来は、アップルによって実現しています。
ディズニーにはアルバイトではなく「キャスト」という言葉あり、
リッツ・カールトンには従業員ではなく「紳士淑女」という
言葉があります。
そうした言葉はもはやコピーではなく、未来の目的地を設計し、
熱狂的ストーリーを生み出す「1行の戦略」です。
見たこともない風景には、言葉が最初にたどり着く
「画期的な商品をつくる! 」と言って、結局は今までより
大きい・小さいという現在の延長戦上で議論していることは
ないでしょうか。
それはビジョンを生み出す言葉がないからです。
まだ語られていない組織のビジョン、まだ世にないプロダクト、
まだ誰も知らないサービス。
新しい何かを生み出そうとするとき、新しい言葉が必要になります。
馬車が鉄道に変化するには技術革新が必要ですが、
技術革新の前には必ず「馬なしの馬車」をつくろうとする
「発想革新」、つまり言葉があるのです。
ビジョナリーが必ず持っているもの
ジョブズ、ビル・ゲイツ、ユヌス、サルマン・カーンにも
「言葉」がありました。ケネディ、ココ・シャネル、
ヴィダル・サスーンも、時代をつくる「言葉」を持っていました。
アップル、グーグル、アマゾン、ディズニー、スターバックス、
パタゴニアにも未来をつくり出す「言葉」の戦略がありました。
そんな未来を発明する1行の戦略、「ビジョナリーワード」の
つくり方を、世界を変えた30の言葉を紹介しながら、「本当にそう?」
「もしも?」「つまり?」「そのために?」という4ステップ、
「呼び名を変える」「ひっくり返す」「喩える」「ずらす」
「反対と組み合わせる」という5つの技法から解説していきます。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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不思議な習慣や意味不明なコストなど、 ビジネスシーンで感じる違和感。 プロダクトの形状や、サービスの常識に感じる不思議。 生活のさまざまな場面における | 誰もが抱く日常の小さな疑問から、 新しいサービスや商品が次々に生み出され、また、 新しい仕組みややり方などもできあがっていくそうです。 このようなダウ | 2018-08-24 |