■今日の「おすすめ本」■
2006年1月15日
- タイトル
- パイロットが空から学んだ一番大切なこと
- 著者
- 坂井 優基
- 出版社
- インデックス・コミュニケーションズ
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
パイロットは、「情報処理業」だと著者は言っています。
500人もの命がかかっているので、一回ごとのフライトの
準備や、判断、計画、運航、責任の重さなど、どれをとっても、
覚悟が違うと思いました。
マニュアルについて書いてあるところがありますが、
とても参考になりました。
まとめていうと、
●マニュアルには、警告、注意、注があるが、欧米人は、
注はあまり守らないが、これだけははずせないという
ものは、ほとんどはずさない。しかに、アジア人は、
注まできちんとやろうとするため、余裕がなく、警告を
忘れることがある。
●マニュアルを作る前には、マニュアルの管理規定を
しっかりとつくりあげることが大事。
日本は、管理規定があまい。
●マニュアルは、誰が読んでも1つの意味にしか、
とれないように書くことが重要。
●書き手が当然だろうと思うことを抜いて書くことが
あるが、これでは、マニュアルと言えない。
●マニュアルと直すときには、勝手に直さず、
誰が関与して直したのか、すべて記録に残す。
●「警告、注意、注」、重要なところは色を変えたり、
大きな文字にして、見る人がわかりやすく工夫する。
その他、
後輩に教えるのは義務ではなく、当然で
「先輩の恩は後輩に返す」ということが、受け継がれて
いるとか、本当に勉強になることがいっぱい書かれています。
著者は、
「私にとっては空ほど美しい職場はありません」と
言っていて、空から見た日本、世界はとても美しいと
いうことです。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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