■今日の「おすすめ本」■
2006年3月14日
- タイトル
- 生きかた上手
- 著者
- 日野原 重明
- 出版社
- ユーリーグ
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
普及をされているいる著者が歳をとってもいきいきと生きる智慧を
教えてくれる本。
著者はこう言っています。
「「いろいろいる」が、社会のパワー。
おとなはおとなだけで群れ、子どもは子どもでたむろし、老人は
老人同士で集う。ちょっとすると仲間と群れることも面倒で、1人で
過ごす時間のほうが長いかもしれません。
それがいまの日本社会のありさまです。
年齢、性別、社会的役割など、いくつかの層にくっきりと分かれて、
それぞれが交じり合うことがない。他の層にはふれない、かかわらない、
むろん関心もない。固守したいのは自分の居心地のよさ。
「面倒はごめん」「波風は立てないにかぎる」という態度が伝わって
きます。
けれど、社会の成長エネルギーというものは、老若男女あらゆる人間が
交じり合うことで初めて生まれるのです。
異質なものが混在するから、文化は成熟し、継承されます。
類で群れ合って楽を求めているかぎり、社会に、未来を切りひらく
ような力がみなぎることはありません」
著者は、この垣根をできるだけ取り外そう、また、そのためには、
いい歳の取り方をしていこうと提案されており、それを実践されています。
本当にすごいなぁ…と思います。
時に厳しく、時にやさしく、さまざまな角度から生き方を教えてくれます。
こんなふうに生きていけたらいいなと、素直に思える本です。
とても読みやすい本ですので、多くの方におすすめです。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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人間関係が厄介であろうと、ぶつかりあい、 折り合いをつけながら、私たちは人の中で生きてきたのです。 数々の衝突や摩擦、あるいは心癒される経験を重ねるうちに、 | この本では、人間関係や家庭というものは、 「そこにすでに「ある」ものではなく、 手をかけて「育む」もの」だと言っています。 そして、「育む」大切さを | 2010-03-12 |
人はえてして自分の不幸には過敏なものです。 小さな棘が指に刺さったくらいのことであっても、 自分の不幸となると、 その10倍20倍にも痛みを感じます。 | 不幸や、不運なことは、 ささいなことでも、強く心に残るから、 いつまでも、覚えているし なかなか忘れない。 いつでも、過去の引き出しから、 引っ張り出 | 2006-03-05 |