■今日の「おすすめ本」■
2006年5月24日
- タイトル
- 「日本人」という病
- 著者
- 河合 隼雄
- 出版社
- 潮出版社
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
体験を通じて、自分の病名は「日本人」であるとわかったと
言っています。
これは、すごい病気だと…。
しかしこの病気は「治らない」と言いきっておられます。
なぜなら、治ったら日本人と言えなくなるからです(笑)
そして、大切なことは、
「自分の病(日本人)を癒すとか治すのではなく、私の仕事は、
病を深めることであると考えるようになりました。
病気をうんと深くする。
深く病むと、あまり他人に害を与えません。
病気を深く深くもっていけば、病気であるということは、
ほとんど他人にはわからなくなってきます」
という謎のような言葉を言っています。
また、こんなふうにも言っています。
「いろいろ簡単に批判的な評論をする人は、ほとんど、
自分の病を忘れているということです。
自分も日本人病にかかっているはずなのに、まるで、
健康であるかのような言い方で、「あれやれ」「これやれ」
と言われるのです。
「お前、本当に日本人か」と言いたくなるときがあります」
日本人ってどうなの?、また、日本の持っている良さを活かしながら、
このボーダーレスの現代社会でどうバランスをとって生きていくのか、
そういうことを、いろいろな事例から教えてくれる本です。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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日本人が これまでやってきた人間関係のやり方は、 話しなんかしないでも 以心伝心でだいたいピタッと わかるというのが好きなのです。 それで、皆一緒じゃ | 小泉さんは、 「説明をしている」「説明をしてきた」と 力説しているが、どうしてもそうは見えない。 私たちに向かって、 本当にわかって欲しいという | 2003-03-24 |