■今日の「おすすめ本」■
2021年7月2日
- タイトル
- 満たされない自己愛
- 著者
- 大渕 憲一
- 出版社
- 筑摩書房
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
よく研究はされていると思うが、やや、表面的な気がします。
しかしながら、著者の意図は、
「自己愛の本質を見極め、その醜い面を見つめ、また一方、
その気高い面を見直していこうとするものである。
臨床家たちは、自己愛を人格障害や発達障害のひとつと
して論じ、特殊な人の特殊な性格と見なしてきた。
本書では、そうではなく、自己愛をすべての人に
関わりある一般的な心理として述べるつもりである」
であり、
「複雑な味わいのある自己愛を直視してみよう」と言う
ことなので、社会的現象としての自己愛を知るには、
いいと思います。
この本で取り上げている池田小襲撃事件や、
池袋無差別殺傷事件など(他3件)の犯人の自己愛との
関連づけた分析は、なるほど…考えさせられます。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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「些細なことだが、釈然としない」とか 「どうでもよいことなんだが、なんだか引っかかる」 というときはたいてい、 自分が軽視されたというかすかな思いが 残 | 今日は、 「なるほど、そうなのか…」 と思ったことばである。 何となく「釈然としない」思いを持ったり、 理由もわからず「不愉快」な気持ちになったり、 | 2005-10-06 |