ことば探し
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■今日の「おすすめ本」■

2007年2月21日

 
タイトル
無為の力
著者
河合 隼雄 (著), 谷川 浩司 (著)
出版社
PHP研究所
おすすめ度
★★★★★ ※おすすめ度について
プロ棋士の谷川さんと、臨床心理学者の河合さんの対談。
両氏とも、とても深いものを持っているので、対談内容がとても
濃くて、久しぶりにじっくりと読み込みました。

河合隼雄さんの本はほぼ全書読んでいますが、対談形式もので、
この本はかなり好きな部類に入ると思います。読みやすいし。

この本の中に、こんな話が載っています。

谷川さんは現在40代ですが30代の頃、8歳半年下の羽生さんに、
「嫉妬心」があり、どうでもいいことが気になって仕方なかったと
河合さんに打ちあけます。

すると、河合さんは、こう言うのです。
「人のことを嫉妬したり、うらやましいと思っている間は望みがある
 んですよ。なぜ人のことを妬むのか。
 それは“同じことを自分もできるかもしれん”と思うからうらやましく
 なるわけでしょう。(略)
 それは「ちょっと頑張れば自分でもあれぐらいのこと…」と思ったり
 するからですよね。つまり、自分の可能性がうずくんです。
 嫉妬のあるところ、可能性あり、なんですよ。

 ですから、人を嫉妬した時には、相手をやっつけに行くよりも、
 その力を自分の可能性を伸ばす方に振り向けたら、結果は大分
 変わりますよ。」


谷川さんは、その話を聞いてこう言います。
「「嫉妬心があるのは可能性があるからだ」というふうな考え方を
 最初からしておけば、もう少し羽生さんへの苦手意識から抜け出せた
 かもしれません。」


2人の、勝負に対する考え方や、生きることについての基本的な考え方、
この本のタイトルにもなっている「無為の力」などが書かれています。
じっくりと楽しみながら、読んでみることをおすすめします。
この本からのことば 感想 掲載日
日本の将棋界でやはり1番すごいのは羽生さんですね。 私が感心するのは、彼がどんな時でも常に 新しいことへの挑戦を続けているというところです。 実績のあ 谷川さんは、こうも言っています。 「人間誰しも、「このやり方でうまくいった」という  経験をすると、その時のやり方にこだわりを  持ってしまって、新し 2006-03-02
勝負を戦う時には 「焦らない、諦めない」ことが 大切だと思います。 自分のほうがよくなった時にも 決して焦って勝負を急がない。 自分が苦しくな そういえば、アテネオリンピック 競泳女子800メートル自由形金メダルの柴田亜衣選手が 金メダルをとったときにインタビューで、 「あせらず、あわてず、あ 2006-02-21
「こっちが苦しい時は向こうも苦しんでいる」 いつも自分の立場からだけ見てると、 物事を極端に悲観的に捉えたり、 反対に楽観的に捉え過ぎたりしますね この本の中で、このことばについて、 こんなことが書いてあります。 「東郷平八郎だったと思うのですが、  こんなことを言っているんですね。  海軍 2006-02-13

■ほっこりしたい方、
ネコ好きさんにおすすめの本。

じいちゃんとタマの関係が
なんともよく特に1.2は
おすすめですよ~!!

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