■今日の「おすすめ本」■
2007年12月3日
- タイトル
- 「愛があるから…」だけでは伝わらない
- 著者
- デボラ タネン
- 出版社
- 講談社 (1995/08)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
自分はそのスタイルが「正しい」と思い込んでいるが、実はその
スタイルは人によって大きく違うこと、そして、言葉、言い方、
伝え方で、コミュニケーションに大きな差がでることなど、
事例を通して、詳しく教えてくれます。
例えば、自分は親しさを示すつもりで、相手に、
「今日は何してた?」と聞いても、相手には、そうは思えず、
「そこまで話す義務はない」とか「なんでそんなこといちいち
聞くんだ」などと、思うこともあり得ます。
それは、コミュニケーションの出し方、受けとり方がそれ
ぞれ違うと言うわけです。
人が、好意とか、よかれと思ってやったことが、そのまま、相手に
すんなりと伝わるとは限らないのです。ある人には「率直」と思え
ることが、ある人は「無礼」と映ることもあるのです。
著者は、人とのコミュニケーションに置いて、大切なのは、どうせ
何を言ってもダメなのよ、と諦めてしまうより、少しその相手に
距離をとり、客観的にみること、つまり、「悲観より傍観」の
立場で見ることが大切だと言ってます。
少し落ち着いて、相手の状況がわかれば、適切な対処がとれる
ということです。
例えば、こんな事が書かれています。
1.言葉の裏にある「真意」
2.束縛したい欲求と、ひとりでいたい欲求
3.おたがいの気持ちがすれ違うとき
4.なぜ、人は本心を語らないのか?
5.「自分の言葉」で話す
6.小さな誤解が大きな誤解へ
7.愛すればこそ、不和は大きい
8.男と女の「会話のズレ」
9.「見て見ぬふり」もときには必要
10. 「自分」が変われば「相手」も変わる
細かい実際の会話事例が多いので、じっくりと自分のことを思い出
しながら、ゆっくりと読まないと消化不良になりそうな本ですが、
「ああ、相手はこう言うつもりで言っているのかも…」と気づく
ことがたくさんあります。会話のズレが気になる方におすすめ。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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私たちは、人のとる個々の行為を、 「人格」の反映と決めがちだ。 でもそれは、 単に双方の行動に対する「反応」であることが多い。 どんな淑女も、粗野な | 相手との間に何か不愉快なことが連続して起こったとき、 相手の「人格」を疑ったり、相手の行為を責めたりしがちだが、 実は、相手の行為は、 双方の行動に対する | 2007-05-06 |
皮肉にも、愛し合う者(夫婦・恋人・親子など)は、 少しでも相手をよくすべく批判する。 それを自分の権利、さらには義務とさえ考える。 両者は他人に対 | 「批判ばかりしていると、大切な人を失う」 このことを忘れないようにしたいと思う。 身近な人や、家族、愛する人などは、 もっとよくしよう、何とかしてあげ | 2007-03-02 |