■今日の「おすすめ本」■
2008年2月18日
- タイトル
- 光に向かって123のこころのタネ
- 著者
- 高森 顕徹
- 出版社
- 1万年堂出版 (2002/03)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
生き方。基本的な考え方は「親鸞」の教えに基づいています。
教えの言葉や、教えに基づく話などで構成されています。
例えば、こんな話が書かれています。
「釈尊在世中、キサーゴータミーといわれる麗しい女性がいた。
結婚して玉のような男の子を産んだ。
命より大切に育てていたその子が、突然の病で急死した。
彼女は狂わんばかりに愛児の亡骸を抱きしめ、この子を生き
返らせる人はないかと村中を尋ね回った。(略)
今の彼女に何を言っても無駄だと思う人たちは、“舎衛城に
まします釈尊に聞かれるがよい”と教える。
早速、キサーゴータミーは釈尊を訪ね、泣く泣く事情を訴え、
子どもの生き返る法を求めた。
憐れむべきこの母親に釈尊は、優しくこう言われている。
「あなたの気持ちはよく分かる。愛おしい子を生き返らせたい
なら、私の言うとおりにしなさい。
これから町に行って、今まで死人の出たことのない家から、
ケシの実をひとつかみ貰ってくるのです。すぐにも子どもを
生き返らせてあげよう。
それを聞くなりキサーゴータミーは、町に向かって一心に走った。
どの家を訪ねても、“昨年、父が死んだ”“夫が今年、亡くなっ
た”“先日、子どもに死別した”という家ばかり。
ケシの実はどの家でも持っていたが、死人を出さない家はどこ
にもなかった。
しかし彼女は、なおも死人の出ない家を求めて駆けずり回る。
やがて日も暮れ、夕闇が町を包む頃、もはや歩く力も尽き果てた
彼女は、トボトボと釈尊の元へと戻っていた。
「ゴータミーよ、ケシの実は得られたか」
「世尊、死人のない家は何処にもありませんでした。私の子ども
も死んだことがようやく知らされました。」
「そうだよ、キサーゴータミー。人はみな死ぬのだ。明らかな
ことだが、分からない愚か者なのだよ。」
「本当に馬鹿でした。こうまでしてくださらないと、分からない
私でございました。こんな愚かな私でも、救われる道を聞か
せてください。」
彼女は深く懺悔し、仏法に帰依したという。」
仏法の教えをわかりやすく、身近な話、例え話などで教えてくれ
ます。今の自分の生き方に疑問がある方、自分の人生をじっくりと
考えてみたい方におすすめです。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
---|---|---|
できることと、できないことがある。 しかし、やってみない人には、 どちらも分からない。 真剣に取り組んでみてこそ、 できることもわかるし、 できな | やってみないと分からないことは多い。 やってみて、始めて分かることもある。 そして、やってみるとできることも多い。 もちろん、うまくできないところにも気づ | 2007-11-26 |