■今日の「おすすめ本」■
2008年12月15日
- タイトル
- 悪タレ極道 いのちやりなおし
- 著者
- 中島 哲夫
- 出版社
- 講談社 (2001/03)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
きっかけに、長い道のりをへて、キリスト教に改心し、極道から、
宣教師になっていくという実話で、日韓共同制作映画
「親分はイエス様」の原作。
現在は、ヤクザからクリスチャンに転身した伝道師「ミッションバ
ラバ」に参加し伝道師として活躍しているが、ヤクザ時代のかなり
はちゃめちゃな生活の裏側や、その中にあっての苦しみや人間関係
など、かなり読んで楽しめます。
興味のある方はこちらのページをどうぞ→「ミッションバラバ」
この本の中に、こんなことが書かれている箇所があります。
「藤田先生、きょうはどうしても聞いてほしいことがあって、ここ
へ来た。……俺、じつはヤクザなんだ。指も全部あるし、ぱっと
見じゃわからないだろうが、ほんものの極道だ。どうしても結婚
したい女がいて、そいつがよ、結婚するなら毎週教会へ行けと言
った。韓国から来た子で、いままでみたこともないくらい、きれ
いな子だった。かわいくてな。
だから、俺、毎週毎週、彼女の言うとおり通ったよ。もう、あれ
から一年以上たっんだ。だけど先生、ほんとは俺みたいな人間が
教会へ出入りしちゃ、まずいよな。そうだろ、そうなんだよな」
そうですよ、来てはダメです、という言葉はなかなか返ってこな
い。牧師はそのかわり、ぱらぱらと聖書をめくっている。
そして、あるページをパッと開いてこう言った。
「わたしは正しい人を招くためにではなく、罪人を招くために来た
のです。」マタイの福音書9章13節だった。
そして牧師は、こうも言った。
「これはイエス・キリストが直接、語られた御言葉です」
教会は、良い人間のためにだけあるのではない、イエスは罪を犯
した人間のためにやって来た!
そのときのうれしさといったらない。
全身がふるえるようだった。
そうなのか、神さまは俺たちみたいな悪さをした人間のために、
この世へ来たのか。それじゃ、俺がいちばん、教会へ行く権利が
あるじゃないか。」
何が、極道の著者をここまで変えてしまったのか…正直なところ、
もう少し深く知りたいという感じは残りますが、ともかくすごい変
身を果たしたことは確かです。
人生ってこんなこともあるのね…と思える本です。