■今日の「おすすめ本」■
2009年5月11日
- タイトル
- 負ける!やめる!あきらめる!
- 著者
- P・ピアソール
- 出版社
- 光文社 (2006/3/24)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
シンキング」に振り回されたり、そのために疲れたり、悩んだり
するのは、もううんざり、ということで、行き過ぎの「自己啓発、
ポジティブシンキング」に警鐘を鳴らし、へそまがり十戒を教えて
くれます。
〈へそまがり十戒〉
1.他者を愛することを学ぶべし
2.ネガティブ思考から深い洞察を得るべし
3.絶望こそ、精神と魂を解放する原動力なり
4.弱さを正すのはではなく、強さを伸ばすべし
5.従順がもたらす安らぎを味わうべし
6.目標も努力も放棄したところから生まれる力を知るべし
7.他人の感情に耳を傾けるべし
8.与えることなく、愛を望む者を許すべからず
9.すべてを了解したうえで否定すべし
10. 怒りは外に出すなかれ
著者は、こう言っています。
「自己啓発や自己実現をうたう世界は、いますぐ理想の自分に
なれるという派手な言葉につい目を奪われがちだ。
この本は、そんな世界を正しく見るためのメガネの役割を
果たす。
いまある自己啓発の本を捨てる必要はないし、自分を高めて
いく努力を忘れてはいけない。でもこの本を読めば、過去に
読んだ自己啓発本がもっと実用的になるはずだ」
自己啓発やポジティブシンキングを否定しているわけではなく、
違う見方ができること、そして、それらの教えを鵜呑みにせず、
自分でよく考えて取り入れていくことを教えてくれる本です。
とはいえ、かなり独断的な解釈もあり、狭い範囲の自己啓発本に
ついて語っているなぁという印象が残りました。