■今日の「おすすめ本」■
2017年11月15日
- タイトル
- 「わかる」とはどういうことか
- 著者
- 山鳥 重
- 出版社
- 筑摩書房 (2002/04)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
・記憶)から、どんな時に「あ、わかった」「わけがわからない」
「腑に落ちた!」などと感じるのか、そのとき、脳ではなにが
起こっているのかなど、人の認識の仕組みを説き明かしてくれる
本で、やや専門的。
著者は、こう言っています。
「自分でわかっているのか、わかっていないのかがわからない
時には、言葉にしてみたり、図にしてみたりすればよいの
です。そうすれば、わかったつもりでいたことが、実は何も
わかっていなかったことがよくわかります。
わかっていないところがはっきりすれば、それはとりもなお
さず、わかるための第一歩になります」
ということで、本当にわかったことは、図にできたり、絵に描く
ことができたり、例をだしたり、表現を変えたりと行為にできる
(運動化)ということです。
例えば、こんなことが書かれています。
1.「わかる」ための素材
2.「わかる」ための手がかり
3.「わかる」ための土台
4.「わかる」にもいろいろある
5.どんな時に「わかった」と思うのか
6.「わかる」ためには何が必要か
7.より大きく深く「わかる」ために
具体例が多いのですが、あれこれと入りすぎて、かえってわかり
づらく、もう少し図にまとめてほしかったなというのが印象。
(図はほとんどありません)
とはいえ、「わかる」ということがどういうことか、わかるために
どうすればいいか、わかるためには、わからないところを知ること
が必要だとよくわかりました。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
---|---|---|
きちんとわかったのか、わかったと思っただけなのかは、 一度その内容を自分の言葉で説明(表現)してみると、 たちまちはっきりします。 自分でわかっているのか | この本では、さらにこう言っています。 「本当にわかったことは、応用できます。 何かある知識を持っているとします。 その知識が具体的なことがらに即したこ | 2010-03-17 |