■今日の「おすすめ本」■
2005年3月29日
- タイトル
- 不良牧師!「アーサー・ホーランド」という生き方
- 著者
- アーサー ホーランド
- 出版社
- 文芸春秋
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
15歳で柔道の黒帯をとり、日々ケンカに明け暮れ、
恫喝、売春遊びなど不良を絵に描いたような男
(アーサー・ホーランド(日本名 岡田雅之))
が牧師になり、数々の熱いことをやり遂げる話。
高校後、アメリカに渡るが、アメリカでもケンカ三昧、
マリファナ、ヘロイン、女遊びに明け暮れる。
そんなはちゃめちゃな男が、そんな中でこう思う。
「人間、腹が減れば飯を食いたいと思う。
言い方は変だが、ハートも腹が減る。
それが初めてわかった。ハートも飢え乾くのだ」
そして、23歳でキリスト教に目覚め、洗礼を受けて、
ハーレーを乗り回す牧師になってしまうのだ…
本の表紙を見てもわかるけど、とても牧師と思えないような風貌、
しかも、ぎらぎらしている。けれど、生きざまは一級品。
新宿の路上で「あなたは愛されている」と語り、
十字架を担いで日本列島を縦断し、韓国でも十字架行進をし、
妻が4人目の子どもを身ごもっているときに、
「人類愛が大事」と妻をおいて、ヨルダンの難民キャンプに行き、
そして、今、薬物依存の救済に取り組んでいる男の話。
この本の中で、アーサー・ホーランドは
「さぁ、新しい波を起こそう。最初は小さな波だ。
小さな波だが、少しずつ起こしていったら、
そこに加わってくる人たちで大きな波になるに違いない。
ただいたずらに世の中の流れに流されていくのではなく、
こういう流れもあるぞ、というものを示そう」
など、いっぱいいいこと教えてくれます。