■今日の「おすすめ本」■
2005年11月10日
- タイトル
- 人間としてどう生きるか
- 著者
- 渡辺和子
- 出版社
- PHP研究所
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
といっても、この本は授業でしている話を、そのままテープに
起こして編集した本なので、読みやすくなっています。
学生達に向かって話してはいますが、話の内容は、
かなりきっちりとしていて、これは学生以外の人も読んだ方が
いいなと思われるような話がたくさん書かれています。
キリスト教のシスターなのですが、宗教色はそれほど
出ていないと思います。多少は出てきますが。
この本の冒頭で
「礼儀と名前」を大切にしてほしいと、言っています。
「挨拶くらいとおっしゃる方があるんですけれども、
私は、挨拶さえできない人に、なにができるだろうかと
考えています。
その意味で、挨拶という、今、日本の国から失われかけて
いるもの、それに対してこだわりを持っております。(略)
私自身が礼儀をわりにたいせつにするのは、礼儀は
人間性というものと深くかかわっていると思うからです」
「ある方の研究によりますと、名前が好きになると
いうことは、自分が自分を受け容れることに
つながっているんだそうです。
自分が嫌で嫌でしょうがない人は、自分の名前が好きに
なれないみたいです。
いずれにしても名前というものは、その人を表すものと
してたいせつなものです」
とても大切なことが、ぴしっと書かれていて、
とてもいい本だと思います。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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