■今日の「おすすめ本」■
2005年12月30日
- タイトル
- 生きることはすごいこと
- 著者
- 安野 光雅、河合 隼雄
- 出版社
- 講談社
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
画家の安野光雅さんが、
家族の問題、子どもの問題、心の問題など、
今、私たちが直面している身近な大問題を、
対談形式で、深く掘り下げて語り合っています。
安野さんの、質問が具体的でわかりやすく、
それに答える河合さんが、とても深くその事象を掘り下げて
話してくれているので、すんなりと読めます。
「芸術家と学者とか言っても、「アホ」なことをいっているなと
思って読んでいる中で、何か新しいヒントになるようなのが
見つかるとよいが、という態度で読んでくださるとありがたい」
そうです。
しかしながら、この本に流れているテーマは、
「いまの世の中には「常識でない常識」がまかり通っている
ところがあって、それを信じて不幸になったり、損をしたり
している人があまりに多いので、もう少しそのあたりを
掘り返して、考え直して見る必要があるのではないか」
ということであり、読み進んでいくうちに、
とても考えさせられることが多かったです。
人間の深い心理に興味のある方には、とてもおすすめの本です。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
---|---|---|
みんながほんとうのことを言ったら、3日ももたんと思う。すべての真実を語らないということを無言の契約として、結んでいるのは、愛情の印ですよ。ウソだろうと思っていて | 何でもほんとうのことを言うことが、ほんとうの愛情かと言うと、私も違う気がする。知らないことがあってもいいし、言いたくないこともあっていい。私にとってはウソと思え | 2002-03-28 |