■今日の「おすすめ本」■
2006年3月15日
- タイトル
- わかりあえない理由
- 著者
- デボラ・タネン
- 出版社
- 講談社
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
例えばこんなシーンの話が出てきます。
以下本からの抜粋。
真夜中に妻から起こされて
夫:なんだ、どうした?
妻:ベットを独り占めしないでくださいな。
夫:そりゃすまん。
妻:あなたときたら、いつだってそうなんですから。
夫:なんだって?
妻:いつだって割を食らうのは私のほうだって言ってるんですよ。
夫:ちょっと待った。わしは眠っていたんだよ。
お前はわしが眠っているとき
の行動にまで責任をもてというのか。
妻:それじゃ言わせていただいきますと、この前だって……
とこのあと、妻は過去のことをあれこれほじくり出して
責めたてた。
この会話には、
「男女の会話のレベルが違っていることが顕著に出ている」
と著者は言っています。
どういう違いか?
夫は単にメッセージレベル
(ベットにおける自分の寝方)で受け取っていたが、
妻はそれをメタメッセージ
(ふたりの関係における夫のふるまい方)から見ているそうです。
つまり、妻の方は、この寝方に象徴された自分たちの「関係」を
とりあげていて、夫からみると、人の寝相をきっかけに、
過去まだほじくり出すのは理解できない
こと、らしいのです。
あまりの違いに苦笑したり、ときに考えたりしてしまいますが、
読んでいてとても興味深く面白いです。おすすめです。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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思い通りの結果が得られなかったときに、自分のやり方やスタイルそのものを反省してみる人は、意外に少ない。むしろ、自分の努力が足りないからだと決めつけて、同じやり方 | 自分のスタイルに固執していると、結果がいつも同じパターンに陥りやすく、その状況からなかなか抜け出せないことを、この頃実感している。自分も自分のスタイルに固執して | 2004-09-11 |
女はプライベートスピーキング男はパブリックスピーキング会話は男にとっては情報のやりとり、女にとっては心のやりとり男は会話で相手に尊敬されることを求め、女は好かれ | ふぅ…なるほど。話しが食い違う訳だ…今読み返している本の中からの抜粋である。デボラ・タネンさんは、言語学者で、男女の会話から男女の違いを研究している。違っている | 2004-05-06 |
言葉は、それを語る人の本来の意図よりも、それを聞く人の先入観や関心や習慣などにもとづいて解釈されがちだという点を忘れるべきではないだろう。 | ことばは、誤解されることを念頭において話すこと、自分の意図したことと違うように解釈されることが多いこと、自分の伝えたいことが、伝わる保証などないこと、話したから | 2004-04-12 |