■今日の「おすすめ本」■
2006年5月22日
- タイトル
- 心の治癒力をうまく引きだす
- 著者
- 黒丸 尊治
- 出版社
- 築地書館
- おすすめ度
※おすすめ度について

とてもいい本です。
著者はこう言っています。
「ややもすれば、われわれは、自分の医学知識や常識と言う
枠に患者をはめ込むことで、治療をしようとすることが
しばしばある。(略)
「医学的に正しいことだから、しっかりと実行してください」と
正論を振りかざしたり、
「いつまでもそんなことをしていたら、死んでしまいますよ」と
脅したりしても、それは治療にはならない」
それは、人間が正しいとわかっていても、嫌なことは嫌だからで、
こんなことを繰り返しても、治療にはならないと言います。
そして、大切なことは、治療に、医療の知識だけでなく、
「その人の持つ治癒力を引き出すため」という視点が必要で、
「その力を人はそれぞれが持っている」ということを
決して忘れてはならないと言うことだと、語っています。
例えば、こんな話しが載っています。人はよく
「亡くなった人をいつまでも想って泣いていたり、それを
いつまでも思い出してはいけない」という思い込みを持ち、
そんなふうにできない自分を責めたり、情けないと思ったりするが、
思ったようにできない自分の行動が「今は必要」なのであり、
その行動を「これでいいのだと」認める必要がある。
また、認めてもらう必要があると。
自分の、その理想的な思い込みに縛られて、自分でさらに
自分を追い込み、苦しんでいることもある。
そんな時に、今は、その自分でいいのだと、認めてあげることが
治療の一歩になることもあるのだと教えてくれます。
少し専門的な本ですが、人間心理に興味のある方、
人間の治る力について興味のある方には、おすすめの一冊です。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
---|---|---|
本人が絶対的に正しいと思い込んでる「心の公式」は、たとえ、気づいたとしても、そう簡単に修正されない。 | 思い込んできた自分の考えを、変だと気がついても、そう簡単には認められない。なぜなら…そうすると自分の過去を否定してしまうことになるし、取り返しのつかない間違いを | 2002-04-20 |