■今日の「おすすめ本」■
2006年5月27日
- タイトル
- 「出会い」の不思議
- 著者
- 河合 隼雄
- 出版社
- 創元社
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
「言葉、人、本、子どものころ、新しい家族、こころの不思議」
との出会いを書いた本です。
著者は、人間にとっては、一瞬一瞬が出会いだが、そのなかで、
不思議なことやオモロイことを記したら、こんな出会いの本に
なったと言っておられます。
しかしながら、この本の深いところでは、
人間としての生き方、日本人の幸福がどんなことなのか、
自分の生き方、家族の在り方を考えなおす、など、
今の日本の抱えている問題を、さりげなく提供していると
思います。
1つ1つのお話は短くて、淡々と書かれておりますが、
よく読むと、とても深い思いがこもっているのがわかります。
ちょっと大人の人向けの本だと思います。
じっくり、ゆっくりと読まれてみることをおすすめします。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
---|---|---|
わが国にもかつて「美しく死ぬ」ことを人生の目的として生きる文化があった。ただ、それだけでは歪みの生じることもわれわれは知っている。しかし、現代のように「生きる」 | 伯母の死に出会ったとき、身にしみて感じた。せめて安らかに死にたいものだと。伯母の死はかなりの苦痛に満ちたものだったから。その頃から、死から見た生き方を考えるよう | 2002-06-14 |