ことば探し
★わが家はいつも快適で、あたたかいところです★

■今日の「おすすめ本」■

2007年3月16日

 
タイトル
悪タレ極道 いのちやりなおし
著者
中島 哲夫
出版社
講談社 (2001/03)
おすすめ度
★★★★☆ ※おすすめ度について
簡単にいうと、超極道の著者が、韓国人の奥さんと結婚したことを
きっかけに、長い道のりをへて、キリスト教に改心し、極道から、
宣教師になっていくという実話で、日韓共同制作映画
「親分はイエス様」の原作。
現在は、ヤクザからクリスチャンに転身した伝道師「ミッションバ
ラバ」に参加し伝道師として活躍しているが、ヤクザ時代のかなり
はちゃめちゃな生活の裏側や、その中にあっての苦しみや人間関係
など、かなり読んで楽しめます。

興味のある方はこちらのページをどうぞ→「ミッションバラバ」

この本の中に、こんなことが書かれている箇所があります。

「藤田先生、きょうはどうしても聞いてほしいことがあって、ここ
 へ来た。……俺、じつはヤクザなんだ。指も全部あるし、ぱっと
 見じゃわからないだろうが、ほんものの極道だ。どうしても結婚
 したい女がいて、そいつがよ、結婚するなら毎週教会へ行けと言
 った。韓国から来た子で、いままでみたこともないくらい、きれ
 いな子だった。かわいくてな。
 だから、俺、毎週毎週、彼女の言うとおり通ったよ。もう、あれ
 から一年以上たっんだ。だけど先生、ほんとは俺みたいな人間が
 教会へ出入りしちゃ、まずいよな。そうだろ、そうなんだよな」

 そうですよ、来てはダメです、という言葉はなかなか返ってこな
 い。牧師はそのかわり、ぱらぱらと聖書をめくっている。
 そして、あるページをパッと開いてこう言った。

「わたしは正しい人を招くためにではなく、罪人を招くために来た
 のです。」マタイの福音書9章13節だった。
 そして牧師は、こうも言った。
「これはイエス・キリストが直接、語られた御言葉です」
 教会は、良い人間のためにだけあるのではない、イエスは罪を犯
 した人間のためにやって来た!
 そのときのうれしさといったらない。
 全身がふるえるようだった。
 そうなのか、神さまは俺たちみたいな悪さをした人間のために、
 この世へ来たのか。それじゃ、俺がいちばん、教会へ行く権利が
 あるじゃないか。」


何が、極道の著者をここまで変えてしまったのか…正直なところ、
もう少し深く知りたいという感じは残りますが、ともかくすごい変
身を果たしたことは確かです。
人生ってこんなこともあるのね…と思える本です。

■ほっこりしたい方、
ネコ好きさんにおすすめの本。

じいちゃんとタマの関係が
なんともよく特に1.2は
おすすめですよ~!!

「ことば探し」トップページへ ▲このページのトップへ