■今日の「おすすめ本」■
2007年6月5日
- タイトル
- 自分様と馬の骨
- 著者
- 勢古 浩爾
- 出版社
- 三五館
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
「私」は世界でたった一人の「自分様」。
のはずが、65億分の1の名もなき「馬の骨」。
この帯タイトルにひかれて買ってしまった本ですが、面白いです。
さて、「自分様」とは…?
『人は、他人からの承認がなければ
十全に、安心して、自信をもって、生きていけない。
その承認を得るために、いかに人は自分という存在を証明したがるか。
おおげさに言うと、生まれたときから死ぬまで、朝から晩まで
人は自分を証明し続けるのである。
まるで、生きることは自分を証明することだ、というように。
つまり、
「人は他人からの承認によって、自分で自分を認めたいのである」
そのために、人は「力」をつけようとしてきた…が、
1980年代あたりから、ただたんに「自分」であるということだけで、
認められて当然だ、と考える人間たちが出現しだした。
これが
日本史上にはじめた現れた最高級のバカである「自分様」である』
こんな「自分様」について、あれこれと書いてある本です。
今まで、わからないでいた「ただの目立ちたがり屋」だの「迷惑野郎」だの、
「すぐにカッとなるやつら」だの…そんな「自分様」たちを、ばっさりと
斬ってくれているので、スカッとして、
そして「自分様」たちに、ちょっとだけ愛を感じます。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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勝ったと思う者は「勝った」という心理において勝ち、 負けたと思う者は「負けた」という心理において負ける のである。 | 今日、電車の中で、OL風女性たちが 「○○さんと、○○さんは、勝ち組だよねぇ… でも、○○さんは、ぜったい負け組だよね」 などと、最もらしく話していた。 | 2005-03-20 |
肯定されなくてもいい。 嫌われ者でも鼻つまみ者でもいい。 なにがなんでも自分という存在を際だたせたい。 なぜか。 自分のこころが一瞬であれ満たされるから | ものすごい音をだしてバイクを運転していく人がいる。 周りはいい迷惑である。みな、顔をしかめる。 「そんなに大きな音をたてなくてもいいのに…」 そう思うが、 | 2005-03-09 |