■今日の「おすすめ本」■
2007年10月7日
- タイトル
- 小さな親切の花束
- 著者
- ウィル グレノン
- 出版社
- サンマーク出版 (2000/05)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
た、全米で200万人が感動した「小さな親切」の実話集。
「さりげないけれど大きな心の波…一瞬の出会い、ほんのひと言に
込められた、やさしさと思いやりのエピソード集」です。
こんな話が、いっぱい書かれています。
危険な自転車運転をしていたが少年達がいました。
「ふと見ると、なんと1人の少年が自転車に乗ったまま、片手で私
の車のドアの取っ手につかまり、スピードをあわせようとして猛
烈にペダルをこいでいるのです。私はすかさずクラクションを鳴
らして路肩に入り、その少年に「こっちにきなさい」と合図しま
した。少年はぱっと逃げ出しましたが、結局Uターンして引き返
してきました。
「あーあ」という顔をした彼は、きっと大人に説教されるんだと
思っていたのでしょう。
私はゆっくりと車から降りました。頭にあったのは「こんな危険
な遊びをするなんて、この子はふだんどんな生活を送っているん
だろうか」「この子になんと言ったら、もっと気をつけてもらえ
るだろうか」という二つでした。
「きみと私はあかの他人だけどね」
気がつくと、言葉が口からこぼれていました。
「それでも君には、五体満足のまんま、よぼよぼのおじいさんに
なるまで、長生きしてほしいんだよ」
少年は私を見てニッコリと笑い、「サンキュ!」と言って自転車
で去って行きました。」
さりげないけれど、なんとなく心に残る、いい気持ちになれる話が
いっぱいに載っています。心に風がピュ~とふいていたり、人
間不信のとき、寂しいとき…など読んでみるといいと思います。
大きな文字で、とても読みやすい本です。