■今日の「おすすめ本」■
2019年11月28日
- タイトル
- ネガティブのすすめ
- 著者
- 最上 悠
- 出版社
- あさ出版 (2007/5/24)
- おすすめ度




※おすすめ度について
精神科医で、認知行動療法、対人関係療法の専門家の著者が、安易に軽薄なポジティブ思考に踊らされることなく、今、自分が
持っているネガティブの良さを活かし、より豊かな人生を送る
ための生き方、考え方を教えてくれる本。
著者は、こう言っています。
「ネガティブ人間は、目の前にある問題を見て見ぬふりをして
しまう「ポジティブ一辺倒」「前向きのみ」という人より、
よほど現実が見えています。
心配や不安というのは、ものごとを多角的に見て、多くの
可能性を考えられるからこそ生まれるのです。
うじうじ悩むのは決して悪いことではなく、それは問題を解決
するうえでとても重要なプロセスなのです。
つまり、人間にとっては、ネガティブもまた重要な要素だと
言えるのです。
ただし、ポジティブが過剰になると問題なのと同様に、ネガ
ティブも度を過ぎると弊害を伴います。そうなると、ネガテ
ィブが持っているメリットが活かせなくなってしまうのです」
ということで、ポジティブとネガティブのバランスをとることが
大切だということです。どちらか両極端に偏るとよくないですね。
例えば、こんなことが書かれています。
1.ポジティブ思考には危険もいっぱい
2.ネガティブのすすめ
3.ネガティブすぎる自分に気づいたら
4.ネガティブを活かし、上手にくよくよする
5.人生は、ポジティブとネガティブを行ったり来たり
6.ネガティブが持つ大きな力を、ポジティブに活かすために
世のポジティブ思考についていけない人、ポジティブにどうして
もなれない人、ポジティブ思考になりたい方、逆に自分はポジテ
ィブ思考だと思っている方に、読んでいただきたい本です。
いろいろな発見があり、自分なりのポジティブ方向が見つかる
と思います。
| この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
|---|---|---|
| 「おかしいときには大いに笑え、 腹が立ったときには大いに怒れ。 悲しいときには大いに泣け」 そうせずに、無感動になったり、感情を抑えすぎたりすると | この本では、感情を無理に抑えつけず、 適度に心を解放することが大切だといっています。 おかしいとき、そのおかしさをかみ殺していませんか? 腹が立っても | 2012-10-09 |
| 京都で「伝説の芸妓」と言われる岩崎峰子さんという人がいます。 彼女は、自分の半生をつづった著書「祇園の教訓」の中で、 こんなことを言っています。 「人 | この本の中に、ビルゲイツさんの話が書かれています。 「ゲイツ少年は小さい頃、感情的で傷つきやすく、 とても反抗的だったそうで、発達の問題で ずっと | 2012-02-07 |
| 仮にあなたが、慢性的な無力感に襲われていて、 「何をやってもダメだから、何もやらないのがいちばんだ」 と考えているとしましょう。 でも、本当にダメなのでし | 無力感に襲われると… 何をやっても無駄なような、ダメなような そんな気になってしまいます。 大切な何かを、誰かをなくしたとき、 なにをしても、うまく | 2011-12-20 |
| ネガティブな人が、ポジティブだけを取り入れようとすると、 不自然なことになって失敗してしまいます。 すると、「やらなければよかった」という 後悔する気持ち | 人は、どうしても思考のクセを持っていて、 ネガティブかポジティブかに偏りがちだそうです。 それは、いいか悪いかではなく、 どちらかに偏り過ぎて、どちらかに | 2011-12-19 |
