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「今日のことば」
松沢哲郎さんの「想像するちから」という本があります。
そのなかにレオというチンパンジーの話が出てきます。
レオはあるとき、重い感染症にかかって寝たきりになりました。
スタップがけんめいに看病しますが、動けなくて
床ずれができたりしてとても痛そうです。
ところがレオは、まったく絶望したそぶりがないのです。
「もしこれが自分だったら」と、松沢さんは言います。
「このまま生きていてもしようがない」という心境になるだろう。
「将来に対する希望も持てず、ただ絶望感にさいなまれるだけだろう」
と。ところがレオは、
いつものようにスタッフに愛嬌を振りまいているのです。
人間とチンパンジーの違いがここにあると松沢さんは気づきました。
チンパンジーは「いま、ここの世界」を超えて
想像する力に限界があります。
彼らは過去や未来のことを、あれこれ悩んだりしません。
その代わり、未来に希望をもつこともないのです。
いっぽう、人間は、
「容易に絶望してしまう。
でも、絶望するのと同じ能力、その未来を想像する
という能力があるから、人間は希望を持てる」
というわけです。
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