■今日の「おすすめ本」■
2013年5月31日
- タイトル
- 希望の見つけかた
- 著者
- アレックス・パタコス
- 出版社
- 日経BP社 (2005/10/27)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
「必ず意味がある」、その意味を見いだしていくのは自分で
その意味を見いだせれば、人は希望を持って生きていける、
そんなことを教えてくれる本です。
ドイツの精神科医で哲学者でもあるビクトール・フランクルの
教えを元に、「7つの原則」が書かれています。
《仕事の可能性を広げる7つの原則》
原則1.もっと心の自由を持つ
どれほど行き場がないように思える状況でも、あるいは
実際に行き場がなくても、あなたはいつでも、心の持ち
方を決める絶対の自由があります。
原則2.恐れずに意味を求める
あなただけが実現できる意味ある価値や目標のために、
心から尽くしてみましょう。
原則3.一瞬ごとの意味に気づく
人生に答えを出せるのはあなたしかいません。
そのためには、一瞬一瞬の意味に気づき、自分の責任で
あなたならではのあり方を求めることです。
原則4.自分の足を引っ張るのはやめる
目的や計画の実現に血眼になると、求める結果がかえ
って遠のいてしまう。それは避けたいものです。
原則5.少し離れて自分を見つめる
少し離れて自分を見つめるというのは人間だけが持つ
能力。ユーモアのセンスというとても人間らしい資質も
そのひとつです。
原則6.新鮮な視点を持つ
悩みの種からあえて注意をそらして、ストレスや変化に
適応できる準備を整えましょう。
原則7.自分の殻を破る
自分より大きな何かとつながってその導きに従い、仕事
を通して人間らしい心を示しましょう。
「どのような状況でも、必ずそこに意味があるから、それを探し
出していこう、そして、生きる希望を持って生きていこう」と
前向きな生き方を教えてくれる、奥行きのある深い本です。
やや専門的なので、本を読み慣れている方、心理学、哲学に興味が
ある方におすすめです。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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アリも、ミツバチも、動物も、 自分の存在に意味があるかどうか、 疑問を抱いたりはしない。 だが人間はそれをする。 自分の存在の意味を気にかけるのは、 | 自分が生きていて、価値があるかどうか、 意味があるかどうか、必要とされているかどうか、 ふと自分の中にそんな「問い」が生まれるときがある。 そのとき、 | 2011-02-22 |
仕事関連で、私がこれまでに何度も用いた質問には 次のようなものがあります。 ◎「あなたが今日失業するとして、職を失うことの プラス面を10個あげて | この本によると、こんな質問をすると、最初はみんな とまどいを見せるけれど、実際に考えてみると、 同じ状況でも、さまざまな見方があること、また、 どれほどせ | 2010-08-03 |
苦しみを味わわなくても、自分を伸ばすことはできる。 だが、どうしようもない運命の力によって、 重い十字架を背負わされた時に、 そこから何も学び取らないとす | この本に、ヴィクトール・フランクル博士の こんな話が書かれています。 「ナチス・ドイツの手で死の収容所に送られたフランクルは そこで、いくつもの棟を | 2010-04-27 |
生きる意味とは結局のところ、 誰かに尋ねるようなものではなく、 自分自身に問いかけるべきもの。 この点に気づかなくてはいけない。 つまり、人はみな生 | 過去の自分のしてきたこと、生き様を、 「すべて無駄だった、何の意味もなかった」 今、していること、状況を 「やってもやらなくても同じ、意味がない」 これ | 2010-04-26 |