ことば探し
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■今日の「おすすめ本」■

2013年11月27日

 
タイトル
自分をまげない勇気と信念のことば
著者
曽野綾子
出版社
ワック (2010/7/17)
おすすめ度
★★★★★ ※おすすめ度について
人間を深く見つめ、信仰、家族、老い、教育などのエッセイや
小説を書いている著者が、今まで書いて来た本の中から、テーマに
そって文章が集められている本です。

著者は、こう言っています。
「他人の価値観を鵜呑みにして、どうしておもしろい人生を
 送れるだろう。また人と同じようなことを言っていて、どう 
 して他人の尊敬を得ることができるだろう。
 私は人生の快楽の第一のものは、他人を尊敬できることだ、
 とこのごろ思うようになった。
 尊敬は必ず、明確な人格に対するものだ。
 だから自己の希薄な人には、尊敬も魅力も持ちようがない。
 しかし少々、どころか、かなり型破りな人でも、その人
 らしければ、私は「この世でお会いできて光栄でした」と
 お礼を言いに行きたくなるのである」

ということで、自分を持ち、失わず、最後まで自分を売らない
生き方をすすめています。

例えば、こんなテーマが書かれています。
 1.あきらめない勇気、断念する勇気…人生の価値について
   ○身一つでどこまでも歩いて行けばいいのだ
   ○「死」は一つの救いである
 2.つき合い上手の秘訣…友人、他者という存在
   ○人間は己が創るのではない。他人が創るのだ
   ○人に対して「期待する」と「当てにする」は違う
 3.善と悪を見抜く力…倫理とは何か
   ○損な立場がとれたとき、人間になれる
   ○世の中は決して正当に報いられたりしていない
 4.現実というカベにぶつかった時…物事の表と裏
   ○現実と折り合えることが強さの証拠である
   ○人間は自分が落ちぶれた時、平等を望む
 5.子どもたちに何を教えるか…大人になる条件
   ○子供は退屈を知れば学ぼうとする
   ○子供に家事をさせることが大切
 6.老いを迎え討つ…死と向き合う
   ○老人たちは、もっと働ける
   ○そこまで生きてきた人間の権利
 7.家族が家族であるために…夫婦、親子のいい関係
   ○家庭では外にいる時より努力が必要
   ○自分の貧しさと哀しさを知ることは無駄ではない


読んでいて考えさせられる文章が多いです。じっくりと読んで
みることをおすすめします。
この本からのことば 感想 掲載日
私は適当に少し悪いこともやる人が好きだ。 悪いことの量は少ない方がいいに決まっているが、 少し悪いことをしたという自覚のある人の方が、 自然で、温かくて、 私自身、うんと悪いことはしないまでも、 少し悪いこともやるし、やってきたし、 悪いことの楽しさも知っている人間なので、 こう言ってもらえると、なんだかほっ 2013-06-28
あらゆる点において抜きんでている、という人はありえない。 ひとが偉いなら、その程度に自分も偉くなれるかもしれない、 という可能性はある。 ひとが卑怯な 「ひとが耐えられることなら、私も耐えるべきである」 本当にそうだ、と思う。 しかし…これがいざ自分のこととなると、 なかなか耐えようと思えないことも多い。 2011-04-27
恥をかかかないために、という言葉が用意されている。 しかしこの生涯は恥をかかなければいい、 などという生ぬるいものだろうか。 恥もかき、過失も犯し、遠 振り返ってみれば…私などは、 思い出すと今もあまりの恥ずかしさに苦笑いし、 頭を抱えるような過失もし、大いなる遠回りをし、 そして、そんなことはしまいと思 2011-04-26

■ほっこりしたい方、
ネコ好きさんにおすすめの本。

じいちゃんとタマの関係が
なんともよく特に1.2は
おすすめですよ~!!

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