■今日の「おすすめ本」■
2014年3月7日
- タイトル
- あきらめ力
- 著者
- 斎藤 茂太
- 出版社
- 新講社 (2005/05)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
くれる著者が、心にやすらぎをもたらし、自分らしく生きていく
方法のひとつとして、あきらめる力について教えてくれる本。
人がなぜ《適切な時期にあきらめることができないか》その心の
奥に、こんな想いがあるからではないか、ということです。
■いまここであきらめてしまったら、ここまで積み重ねてきた
努力はどうなるのか。せっかく苦労してきたことを、ここで
「水の泡」にするなんて、そんなもったいないことは絶対に
できない。
■あきらめるなんて、それは弱い人間がやることだ。
自分は強い人間だ。これまでにもさまざまな困難を乗り越えて
きた。そんな自分がこのくらいのことで、あきらめてしまう
なんて、とんでもない。プライドが許さない。
■あきらめるなんて簡単なこと。あきらめようと思えば、いつ
でもあきらめることができるじゃないか。だったら、いま、
あきらめなくてもいい。もう少しがんばっていれば状況が
一変して、いい結果がでるかもしれないじゃないか。
しかし、著者は、あきらめることは、
「「簡単なこと」でもなければ「いつでもできる」ものでもない。
あきらめることは「弱い人間がやること」でもなければ「いまま
での努力が水の泡になる」ことでもない」
と言っています。
あきらめないことも大事だけれど、あきらめることも大事だと、
それを見極める知恵や、あきらめることの効用をいろいろな角度
から教えてくれるいい本です。
読みやすい本なので、すんなりと読めると思います。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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あきらめても、 楽しみがなくなるわけではない。(略) 人の生き方は、いく通りもある。 ひとつの生き方に、 自分を縛り付けてしまうことはないだろう。 | 人の幸せだっていく通りもあるし、 生き方もいく通りもある。 楽しみ方だって、人それぞれだし、 人の愛し方だって、愛された方だっていろいろだ。 同じもの、 | 2009-07-14 |
がんばれば、疲れる。これは当たり前のことだ。 その「疲れたとき」に「がんばるぞ」と、むりやり自分のお尻を 叩けば、がんばり過ぎがたたって、ある日、 「何だ | この本では、こうも言っている。 「あきらめた地点で、すべてが終わる」 という言い方をする人がよくいるがそうではない。 「また、がんばる」ために、 い | 2009-05-12 |
あきらめたほうがいいのだが「あきらめきれない」 というときがある。おそらくはあきらめることで、 すべてが無に帰してしまうのが怖いのだ。 「いままで自分は、 | 「あきらめる」ことをいつの時点でやるか… これは大きな頭の痛い問題である。 人は、なかなかあきらめきれない動物だ。 「もう~あきらめた!」と思っても、決め | 2009-05-11 |