■今日の「おすすめ本」■
2014年4月4日
- タイトル
- 凡事徹底
- 著者
- 鍵山 秀三郎
- 出版社
- 致知出版社 (1994/11)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
の推進役でもある著者が、
「微差の積み重ねが、絶対差となり、平凡を非凡する」
ということを教えてくれる本。
著者は、成果を上げる人になるには、「気づく人になる」こと
で、次の2つことを実践していくことが大切だと言っています。
1.微差、僅差の積み重ね
2.「人を喜ばすこと」
《1.微差、僅差の積み重ね》
普通、わずかな差だとついバカにしてしまうのですが、例えば、
いままでAという方向でものを売っていたが、これをBに変える
とします。ほんのわずかしか結果は変わらない、あるいは、成果
がよくなるかどうかもわからないということになると、だいたい
やらないで、いままでやってきた方法を続けてしまいます。
どうしてかというと、やり慣れたやり方が楽だからです。(略)
そして、AとBとの差が少ないとついAに戻ります。
ところが、Bに変えられる人は、Cがいいと思うとC、Dがいい
と思うとD、Eというふうに変えていく努力ができます。
Eあたりまでくると、初めてこれは大きな差になって現れてきま
す。Fあたりまでいった人を見て、あれは素晴らしいから自分も
Fをやろうと挑戦する人も多いのですが、これができなくてAに
戻ってしまう。
微差、僅差を大事にして積み重ねると大変大きな力を持ってくる
ということです。
《2.「人を喜ばすこと」》
たえず人を喜ばせる気持ちで物事をやる、人生を送る、毎日を
送るということです。これを続けて一年たてば、本当に人が
変わるぐらい気づく人間に変わってしまいます。
これをやっていますと、周囲の人たちから、
「あの人はこのごろすっかり人が変わった」と言われるように
なるのですが、こういう気持ちのない人、物事に対して無関心
な人は、周囲の人から
「あの人はいくつになっても変わらない」
と評価を受けるわけです。
小さなことをバカにしない、日常の些細なことを大事にしていく、
そんなことがとても大きな力になるのだと教えられる本で、とて
もいい本だと思います。一読をおすすめします。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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