■今日の「おすすめ本」■
2015年2月26日
- タイトル
- 人生を成功させる7つの秘訣
- 著者
- スティーブン・R. コヴィー
- 出版社
- 講談社 (1990/09)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
セラー「7つの習慣」の土台となった本。書かれている内容は、
だいたい同じですが、使われている言葉が違っています。
本ものの成功、充実した人生を生きるために、孤独な「自立」から
豊かな「相互依存」へと、パラダイムシフト…世の中の仕組みに対
する認識と解釈の転換をまず実現する必要があると言っています。
そのキーワードは、〈内から外へ〉であるということです。
著者は、このことについてこう語っています。
「正しい指針を自分の中心に据えて人格を磨き、〈内から外へ〉
自分を変えて、より効果的な生き方や豊かな人間関係をめざす
のが、この本の目的です。
〈内から外へ〉というのは、まず自分自身のことから始めると
いう意味です。自分自身の一番奥にあるパラダイム(ものの見方)
人格、動機のレベルから始めるということです。
つまり、幸せな結婚生活を送りたいと思うならば、自分の方で、
相手の長所を見いだし、短所をそっとしておいてやるような人間
になりなさい、ということです。
自分の裁量で仕事をさせてほしいと思うならば、まず自分から
やる気と責任感のある社員になりなさい。信頼してほしいなら、
信頼に値する人間になりなさい。世間に才能を認めてほしいなら
まず自分という中身を立派にしなさい、ということです。
〈内から外へ〉のアプローチでは、まず自分の内面を充実させる
ことが先です。対人関係は、それからです。
自分で決めたことがちゃんと守れるようになってから、他人との
関係を考えます。
自分自身のことをいいかげんにしておいて、他人との関係だけ
上手く処理しようとするのは、不毛な試みですよ、と教えている
のです」
そんな自分になるために、「7つの秘訣」があります。
1.第一の秘訣 前向きな姿勢
できるところから変えていく
2.第二の秘訣 自己変革への設計
最終目標を念頭においていきる
3.第三の秘訣 確実な自己管理
スケジュール管理は自己管理
4.第四の秘訣 相互依存のために
自分も勝つ、相手も勝つ
5.第五の秘訣 相互理解の地平線
まず、わかろうとする
6.第六の秘訣 シナジーを発揮する
違いをバネに飛躍する
7.第七の秘訣 毎日刃を研ぐ
バランスのとれた自己再生のために
ビジネス書と思われがちですが、家庭生活や、自分の生き方にも
役立つ一冊です。厚い本なので、腰を据えてじっくりと読むことを
おすすめします。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
---|---|---|
対人関係には、6つのパラダイムがあります。 〈自分も勝つ/相手も勝つ〉 〈自分は勝つ/相手は負ける〉 〈自分は負ける/相手は勝つ〉 〈自分も負ける/ | 交渉したり、誰かとケンカや言い争い、討論すると、 無意識のうちに、この6つの考え方や姿勢のどれかで臨みがちで、 熱くなってくると、どうしても、 〈自分は勝 | 2009-04-21 |
まず、相手を理解する。 これができたら、つぎは自分をわかってもらう番です。 自分をわかってもらう方法が身についてはじめて、 《自分も勝つ/相手も勝つ》 | この本では、《自分も勝つ/相手も勝つ》には、 まずは、相手を理解することが大前提で、 その後に、自分をわかってもらうことが大事で、 その逆ではないと、繰り | 2008-11-12 |
人間関係を築いたり修復したりするには時間がかかるのです。 手っ取り早い解決法などない、と肝に銘じてかかりましょう。(略) 「こんなにしてやっているのに、 | この本では、こうも言っています。 「人づきあいのテクニックだけ磨くのは、愚かなことです。 何かのはずみである程度うまくいくことがあるかもしれません。 | 2008-10-28 |
相手にわかってもらえるかどうかは、 あなたの日ごろの行状しだいです。 日ごろの行状は、人格から出てくるものです。 あなたが本当はどういう人間なのかというこ | この本では、このことを具体的にこう言っています。 「もしあなたが何かに熱中していると思ったら、 次の日はもう冷めてしまっているような人だったら、 | 2008-10-22 |