■今日の「おすすめ本」■
2015年12月4日
- タイトル
- 正しく生きる
- 著者
- 鍵山 秀三郎
- 出版社
- アスコム (2010/11/19)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
学ぶ会」の発起人である著者が、人として大切なことはなにかを
教えてくれる本。
著者は、こう言っています。
「目に見えないものは、目に見えるものよりも大切なことが多く
あります。
そして、その「見えないもの」を見る方法はあります。
「人の心」は目には見えませんが「心遣い」は目に見えます。
「人の思い」も目に見えませんが「思いやり」という形で
見ることができます。
「気」も同様に、「気配り」という形で見ることができます。
目に見えないものを、さまざまな形で見る。
これが「配慮」であり、かつての日本の社会は、そうやって
穏やかな社会をつくってきました。
いま、それがなくなったため、人間関係が希薄になって、
混乱しています。
だから、暮らしにくい世の中になっているのです。
「あ・うん」の呼吸という言葉がありますが、ちょっとした
「思いやり」と「気遣い」が世の中に満ちていけば、穏やかに
暮らせる社会が実現するはずです」
例えば、こんなことが書かれています。
○異常な環境に慣れる、心も異常になる
○能力重視のツケが回ってきた社会
○人との比較から不幸はじまる
○人を喜ばせることが、自分の心を穏やかにする
○人の価値はその美学によってきまる
○経済理論だけではうまくいかない
○富者は仁ならず、仁者は富ならず
○やった人にしかわからないことがある
背筋が伸びるようなことが書かれている本です。時々読み返し
自分の生き方の反省をしています。
人としてなくしたくない、大切なことがいっぱい書かれています。
じっくりと読んでみることおすすめします。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
---|---|---|
「自分に与えられた条件をどのようにしていくか」は、 人間にしかできないことです。 与えられた条件だからしょうがないと決めつけず、 その条件や与えられたもの | 鍵山さんは、何かをするときに、 誰かが悲しむことやイヤになることでなく、 世の中を少しでも良くなることを、 誰かを喜ばすことを選んでほしいといっています。 | 2013-05-24 |
私は、「一生懸命」ではなく、「一所懸命」という 言葉を多く使っています。 いまでは「一所懸命」と書く人が少なくなりましたが、 私は両者を使い分けたいと思っ | おおそうか、確かに「一生懸命」なら辛いけれど、 「一所懸命」ならできそうだ、などと思いました。 そして「一所懸命」の積み重ねが「一生懸命」なのだということも | 2013-02-21 |
人は、保証も約束もないことに取り組んだときに、 はじめてエネルギーがでてきます。 いまの時代は、あらゆることについて、結果が約束されたことや、 未来が保証 | 人は何か保証や約束があると、例えば、 こうなったらこうする、ここまで保証すると、 確約されてしまうと、ついついそれに安心し甘えて、 それ以上の努力はしなく | 2013-02-20 |