ことば探し
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■今日の「おすすめ本」■

2021年2月1日

 
タイトル
こころの天気図
著者
河合 隼雄、工藤 直子
出版社
毎日新聞社
おすすめ度
★★★★★ ※おすすめ度について
毎日新聞「はないちもんめ」紙上に連載された話をまとめた本。
著者は、日本の臨床心理学の第一人者の河合隼雄さんです。

短めの文章で、とてもわかりやすく構成され読みやすいです。
でも、書いてあることはとても、深いことが多く、
ゆっくりとじっくりと読まれてみることをおすすめ。

例えば、こんな話が書いてあります。
●ゆらぐ時は、変わる時
  悩む、苦しむ、気持ちがゆらぐ、などというときには、
  自分では意識しなくても、ものすごく強烈な「私って何?」
  の問いかけが来ている。
●クリエィティブ・イルネス(創造の病)
  創造的なことをする前に、抑うつ症のように
  落ち込むことがある。中年に多い。
●母と子が、お互いに離れられない時
  母親が無意識に子どもによりかかっていることが多い
●秘密とうそはうらおもて
  秘密というのは、人をものすごく鍛える
●自分が不安定なほど、相手を詮索する
  相手になにかあると、自分が不安だから、
  確かめたくて、聞かなくてもいいことまで
  聞き出そうとする。


表面に見えることがらが、表面からではみえない、
とても深い心の奥底の感情と結びついていることを
わかりやすく教えてくれます。


何度、読み返してもいい本だと思います。
この本からのことば 感想 掲載日
どこまで、借り物でない夢をみつけられるか、そしてそれを、どこまで「生き」られるか、そのへんが微妙であり、難しく、しかも人生の面白さでもあると思います。 借り物でない夢…借り物の夢…どこで、区別をつければいいのか、どうしたら、わかるのか…連休が終わり、また明日から仕事が始まる。また、本当の夢が見つかるまで頑張ろう 2003-05-05
自分はこんなに苦しんでいるのに、 誰も私を理解してくれない、 という思い方もよくあります。 理解しないあいつが悪いと恨んだりする。 我々はどうも、ど そうだなぁと思う。 理解されるのも、理解するのもやっぱり ちゃんと向き合って、努力しないといけないのだと思う。 その努力もしないで、わかってくれないという 2002-12-13
失敗せずに学ぶことはできないと思います。みんなね、自分だけが、よく失敗すると思っているんです。そんなことはないんですよ。みんな失敗してるわけです。ただ、そういう 大学生になったばかりの姪と議論をすると、彼女は「失敗したくない」という。「失敗」は、彼女にとって、致命的でみじめなことで、立ち直れなくなるようなものであるらしい 2002-10-20
人に「良いこと」を言ってもらっても、あまり役に立たないことが多い。アドバイスが役に立つ時というのは、アドバイスをあげた人より、もらった人の力量のせいだと言えます 私にとって「良いこと」が、他の人にも「良いこと」であるという保証はどこにもないし、もっと「良いこと」があるかもしれないのだ。アドバイスをするのも、されるのもあま 2002-08-28
自分の持っている器量とか決断力とかを、もっと信じなきゃ。信じて開発しなきゃ。みんな、あっちこっちからの情報で、人と比べて自分はダメなのだと、悪いところばかり目に うーん、そう考えればいいか…なるほど…自分の力を「ダメ」と「信じる」で揺れる我である。 2002-08-27
相手をしっかりみる、相手のことをしっかり聞くという態度は、そのまま自分の内部にあるものをしっかりみる、しっかり聞くと言うことに結びついてきます。自分もそれで鍛え 人の話に耳を傾けるのは…なかなか苦痛だ。とくに、自分に意見があるときにはなおさらだ。どうしても、途中でうずうずしてきて、話の途中で口を挟んだりしてしまう…最後ま 2002-02-13
「人生は教えられない」アドバイスをするだけで解決するなんて、そんな簡単なものじゃない。 アドバイスを求められて、いろいろ言ってみたりする。何かの時に、役に立つことがあればいいと思いながら‥ 2002-01-15
「人生に絶対正しいという答えはない」大切なのは、「わたしはこうしました」と言えるやり方で選んだかどうか…。ついつい「正しい」のはどれだ、と探そうとするから、結局 この「正しい」ということ…くせ者だと思う。自分が「正しい」あるいは、「正しいことをしている」と思い込んでいる人は…「正しい」ことが、すべてにおいて勝ると思い込ん 2001-12-27
「普通の人間」なんて、この世にいない、「普通」というのがあると思いすぎている。 「普通」…偉大なことばなのか、恐いことばなのか…「普通」は、でなんとなくすべてが通じてしまうような、「普通」がさも当然のことのようにまかり通っているような気がす 2001-12-01
西洋人は「戦って」勝ち取る、東洋は「苦しんで」何か得ていく。日本人の場合は、苦しむのが趣味みたいな人がいる。もうちょっとくらい戦えばいいのに、戦う前から苦しんだ なぜか、今日はこの言葉だったが、ちょっと笑ってしまった。あまりにも、当てはまったりするからだ。もうちょっと戦えばいいのに…か…。苦しむのが趣味なんて嫌だと思うが 2001-11-29

■ほっこりしたい方、
ネコ好きさんにおすすめの本。

じいちゃんとタマの関係が
なんともよく特に1.2は
おすすめですよ~!!

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