■2015年02月25日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
「今日のことば」
有料老人ホームに入所していたMさんの部屋には、
アニメのキャラクターグッズにあふれていました。 どれも日本人なら誰でも知っているような有名なキャラクターでした。 高齢の女性がなぜこんなにアニメのキャラクターを好んでいるのか? 実は、それらのキャラクターを生み出したのは、 Mさんの息子さんだったのです。 Mさんの息子さんはとても有名な漫画家で、 その作品はいまでも多くの人に愛されています。 そんな偉大な漫画家を育てたMさんは、 明るくて温和なおばあちゃんでした。 いつもニコニコしているので、施設でも人気があり、 スタッフからも慕われていました。(略) 息子さんは、病気でMさんより先に亡くなりました。 大好きな息子さんを亡くして、Mさんはキャラクターグッズに 囲まれて生活するようになったのです。(略) Mさんは、その後、キャラクターたちに囲まれて 安らかに亡くなりました。 「短所なんかそのままでいいのよ。 短所を直しても、つまらない平均点の人間をつくるだけじゃない。 やっぱり長所を伸ばしてあげなきゃね」 できないところではなく、できるところを見る。 人それぞれの違いを尊重する。 Mさんの言葉は、私の子育てはもちろん、 社員教育にも大きな影響を与えてくれました。
まゆの感想
Mさんはスタッフの相談にものり、
子育てについて悩んでいるスタッフには、こう話していたそうです。 「どんな子もね、いいところ、すごい才能があると 信じてあげることが大切なの。そして、 いいところを見つけたら誉めてあげなさい。 認めてあげれば、子どもはまっすぐに育つものなのよ」 実際に、Mさんはそうやって息子を育てていたそうです。 Mさんは、 「短所を直すのに時間を割くのではなく、 長所を伸ばすのに時間を使う」 ことをしていたのです。 どうしても、周りの人の欠点や短所が目につき、 そこばかりが気になり、指摘したり、直そうとしがちですが、 (自分の欠点や短所は棚に上げ(苦笑)) そんなところに時間を割くより、いいところや長所を大切にしたり、 誉めたり、伸ばしていくほうがいいのだと改めて思いました。 相手のためにも、自分のためにも、です。 このことは、脳の本を読んでみても書いてありますしね。 そうわかっていても…そうしたいと思っても… 現実にはなかなかそうはできないのですが(汗) できるだけそうしていきたいと、改めて強く思ったしだいです。 |
|