ことば探し
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出典名: 笑いのモツ煮込み
おすすめ度: ★★★★★ ※おすすめ度について
本のカテゴリ: エッセイ・ノンフィクション
副題:  
著者: 東海林さだお 
訳者:  
出版社: 文芸春秋 
 
本の内容: この本に書いてある「野菜株式会社」が好きです。
野菜を「考課」している話です。

「次はジャガイモですが」
「わたしはねぇ、買っているんだよね、彼を」
「いい奴です、彼は」
「努力してますね」
「責任感あります」
「ありますね」
「積極性もありますね。まず、ジャガバタでしょ。肉ジャガでしょ。
 ポテトサラダでしょ。ポテトフライでしょ。ポテトチップでしょ」
「いずれにしても、自分の名を冠せた仕事ができる奴は偉い。
 “冠”仕事があるということは」
「ニンジンにはありませんものね。ニンジンなんとかという仕事は」

「カレーにも入っているし、ジャガイモのみそ汁もいいですね」
「ワカメなんかといっしょにね」
「わたし、あれが冷えたの好きです。
 お玉なんかすくいあげて食べるの」
「それに不遇に強いですね、彼は。冷蔵庫なんかに入れないで、
 そのへんにころがしといても腐りません」
「いまどこにいるの」
「北海道です」
「ああいうのが必要なんだよね、会社というところは」
「しかしあれですね。あのう、ウエの方にいくとだんだん問題が
 出てきますね。彼も」
「そうなんだよねぇ。品格というか、風格というか、対外的な
 押し出しということになると」
「ジャガイモが野菜株式会社の社長というわけには…」
「いきませんね」
「あれ、コロッケなんて仕事したのがよくなかったね」
「あれで品格を落としましたね」
「やらなきゃよかったのにね」


その他、ナスやキュウリやタマネギなどなど、
野菜談義が続きます。相当無意味です。
ちなみに、野菜株式会社では、白菜が社長候補らしいです(笑) 

■ほっこりしたい方、
ネコ好きさんにおすすめの本。

じいちゃんとタマの関係が
なんともよく特に1.2は
おすすめですよ~!!

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