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出典名：

昔話の深層

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本のカテゴリ：

心・心理学、心の病

副題：

著者：

河合　隼雄

訳者：

出版社：

講談社

本の内容：

著者は日本の臨床心理学の第一人者の河合隼雄さんです。

なぜ、昔話や、神話、おとぎ話と人間の心理が結びつくのか…
この本では、こう言っています。

スイスの分析心理学者ユングは、世界中の昔話や神話に
共通して、典型的なモチーフやイメージが存在することに
気づきます。

そして、人間の無意識の深層には、時代や文化の差を超えて、
類似のテーマや内容を持つ昔話が存在しているのは、それだけの、
「人類共通の普遍性があるのではないか」と考えました。

そんな、ユングの考え方を受けて、著者が昔話の深層を
探っていく本です。主にグリム童話を取り上げています。

１．グレートマザー（太母）　「トルーデさん」
２．母からの自立　　「ヘンゼルとグレーテル」
３．怠けと創造　　　「ものぐさ３人むすこ」
４．影の自覚　　　　「２人兄弟」
５．思春期　　　　　「いばら姫」
６．トリックスターのはたらき　　「忠臣　ヨハネス」
７．父と息子　　　　「黄金の鳥」
８．男性の中の女性　　「なぞ」
９．女性の中の男性　　「つぐみの髯の王さま」
10. 自己実現の過程「３枚の鳥の羽」

昔話をこんな観点から見ることも出来るのか…と思います。
とても深いものが隠されているような、奥深いものを
感じられるようになると思います。
じっくりと読まれて見てはいかがでしょう。

■この本から紹介している「今日のことば」■

この本からのことば	感想	掲載日
われわれがいかに好奇心が強くても、この世には見てはならぬ真実があり、たとえ、見たとしても言ってはなら	見てはならぬ真実…想像がつかないが、なんだかどきどきするような響き�	2002-09-04
禁止は好奇心を誘発し、好奇心は危険性につながっていく。そして、この危険性に打ち克って大きい成功を得る	最近のニュースを見ていると、こんなことばが当てはまる気がする。暗く�	2002-09-03