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出典名: | 魂の自由人 |
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おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | 人生・生き方 | ||
副題: | |||
著者: | 曽野 綾子 | ||
訳者: | |||
出版社: | 光文社 | ||
本の内容: | 曽野綾子さんのちょっと大人向け辛口エッセイですが、 読み終わった後は、すっきりさっぱりします。 例えば、曽根さんの家で20年以上、飼って死んだ猫(雑種)の 話が出てきます。 この猫は、キャットフードを一度も食べす、一番安い鶏の笹身かか、 鰹のなまりぶしで生きてきた猫で、しかも、カマボコのおいしさを 見分けることにおいては天才的だったという。 おいしいカマボコなら、どこのだって眼の輝きが鋭くなり 「もっとほしい」と意思表示をするのですが、反対に、 ごたくを並べて与えて有名な老舗のカマボコを、 ふんと鼻で嗅いだだけで口もつけず「こんなものを食べられるか」と 言わんばかりにお皿に残して、立ち去ることもあったらしい。 曽野さんは 「私は今でも、死んだ猫の、浩然とした生き方を見事だと思っている。 彼女は自分の舌だけしか信じなかった。 評判もブランドも無縁であった。人間はしばしば猫に劣る。 自信も眼もなく、自分で判断をする自由も持たない 「魂の不自由人」に簡単に成り得るのである」 と言います。 この話はこの後、ブランド志向の人の話に結びついていくのですが…、 ともかくこれ以外にも、絶妙なたとえ話が随所の出てきて、 なるほどとにやりとしたり、うんうんと頷くところが多い本です。 |
■この本から紹介している「今日のことば」■
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
自分が或る小さな社会にとって必要な人間だという自信があれば他のことで少しくらい嘲られてもばかにされて | 自信をなくした日には、こんなことばが身にしみる。しかし、大したこと | 2003-05-21 |
「自由というのは、したいことをすることではない。するべきことをすることです」(インド人の神父のことば | 自由をはき違えている人たちを、最近よく見かける。自由なのだから、な | 2003-05-20 |