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出典名: | 悪の行動学 |
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おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | 人間・人間関係 | ||
副題: | 現代をしたたかに生きる知恵 | ||
著者: | 高畠 穣 | ||
訳者: | |||
出版社: | 日本文芸社 | ||
本の内容: | 著者は、「悪はつねにエネルギーに満ち満ちている。現代を生き延びるためは、真の悪を身につけるべきである。」と言っています。中国の古典に出てくる人物(項羽、劉邦、始皇帝、等々)、話などから、悪の英知を探る本です。さまざまな悪についての事例が満載で、中国古典に興味のある方には興味深いのでは。 例えば、孔子。日本では立派な人に描かれていますが、この本では、「強きをたすけ、弱きをくじく」を一貫して実践してきたからこそ、孔子は偉くなれ、常に、強き者に対して、真心と思いやりを注ぎ続けてきたと言っています。たくさんの人物の逸話と、解説が書かれています。 そして著者は「人間は、いつでも弱い者しかくじけず、いつでも弱い者だけをくじいてきたのだし、これからも弱い者をくじいていくことだろう。強きをたすけ、弱きをくじくことこそが現実的なのである」とも言っています。 著者は、悪の持つ「現実性と、普遍性、エネルギーの大きさ」を書きたかったのだと思われますが、他の中国古典の解釈とは違っているようなところもあるので、こういう見方もあるということで読むといいと思います。悪の一面を中国古典から学んでみるのもいいかも。 |
■この本から紹介している「今日のことば」■
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
嘘の名人、媚びの達人、へつらいの哲学…たった一つの取り柄を一生貫き通すことも、処世の武器になる。 | (鈴木宗男さんが浮かんでしまった…)どんなことでも、一生かけて貫き | 2003-10-20 |