ことば探し
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出典名: 自閉症の僕の七転び八起き
おすすめ度: ★★★★★ ※おすすめ度について
本のカテゴリ: 人生・生き方
副題: 人は、他の誰かとつながっていることで、自分はひとりではないと思い込むのではないでしょうか 
著者: 東田 直樹 (著)  
訳者:  
出版社: KADOKAWA/角川学芸出版 (2015/6/25) 
 
本の内容: 東田さんは、会話ができない重度の自閉症なのですが、パソコンや
文字盤のポインティングを使って、自分の思いや気持ち、自閉症の
内部を伝え続けている方です。
NHKドキュメンタリー「君が僕の息子について教えてくれたこと」
でも紹介されました。

東田さんは、こう言っています。
「「話せない自閉症者の孤独について、僕は陽が昇る前の暗闇の
 ようだと、いつも思っています。希望は、すぐ側にあるのに、
 夜が明けることなど、まるで想像もできないからです。
 みんなは、話せない自閉症者の人たちが、どれだけ孤独か、
 きっとわかっていません。考えてみれば、
 人は生まれてから死ぬまで、誰もがひとりなのです。
 すべての時間や思いを共有できる人など、存在しません。
 人は、他の誰かとつながっていることで、自分はひとりでは
 ないと思い込むのではないでしょうか」


例えば、こんなことが書かれています。
◎孤軍奮闘
 (どこから来たのだろう/僕の自由/自閉症者の孤独)
◎十人十色
 (地味な人と派手な人/友達がいないこと/不幸だと思うとき)
◎一喜一憂
 (季節が変わる時/顔のしわ/旅先で/「おしりかじり虫」他)
◎四苦八苦
 (写真と笑い/脳の混乱/がんばりシール/かっこいい服装/他)
◎時々刻々
 (新学期/時間に縛られる/今日やること/じっとしていること)
◎創意工夫
 (おかずを取り分けること/切ったり貼ったり/なめなめ/他)
◎暗中模索
 (冷たいお風呂/やめられないこだわり/「人の気持ち」他)
◎無我夢中
 (僕の思考/「ただいま」「おかえり」/気持ちとの戦い/他)
◎意思表示
 (わかってくれる人だけがわかればいいということ/他)
◎人生行路
 (僕が話せなかった頃/失敗体験を積み重ねない/他)
◎一家団欒
 (苦しみ/お母さんは太っ腹/愛情/父のこと/他)


自閉症と聞くと、自分とは違うとか障害者、特別な人と思いがち
ですが、東田さんのことばを読んでいると、これは自分にも当て
はまると思うことや、何かをするとき、誰かと接するとき、時間が
かかかってもゆっくりと、段階を踏む方がいいな、などと思うところが
いっぱいあります。
人間の原点はこんな気持ちなのではないか、と思えるところも
書かれているので、人間心理を知りたい方にはおすすめです。  

■この本から紹介している「今日のことば」■

この本からのことば 感想 掲載日
幼稚園のとき、はさみをつかうことができるようになりました。 どこに貼るのか教えてもらえれば、の 東田さんは、こんなことも言ってました。 「小さかった頃は、あきらめ 2016-02-12
僕は、いろいろな所に出かけるのが、大好きです。 でも、喜んでいることを、一緒にいる人に わか 東田さんは、会話ができない重度の自閉症(本の紹介文から) なのです 2016-02-10

■ほっこりしたい方、
ネコ好きさんにおすすめの本。

じいちゃんとタマの関係が
なんともよく特に1.2は
おすすめですよ~!!

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