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出典名: | 自閉症の僕の七転び八起き |
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おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | 人生・生き方 | ||
副題: | 人は、他の誰かとつながっていることで、自分はひとりではないと思い込むのではないでしょうか | ||
著者: | 東田 直樹 (著) | ||
訳者: | |||
出版社: | KADOKAWA/角川学芸出版 (2015/6/25) | ||
本の内容: | 東田さんは、会話ができない重度の自閉症なのですが、パソコンや 文字盤のポインティングを使って、自分の思いや気持ち、自閉症の 内部を伝え続けている方です。 NHKドキュメンタリー「君が僕の息子について教えてくれたこと」 でも紹介されました。 東田さんは、こう言っています。 「「話せない自閉症者の孤独について、僕は陽が昇る前の暗闇の ようだと、いつも思っています。希望は、すぐ側にあるのに、 夜が明けることなど、まるで想像もできないからです。 みんなは、話せない自閉症者の人たちが、どれだけ孤独か、 きっとわかっていません。考えてみれば、 人は生まれてから死ぬまで、誰もがひとりなのです。 すべての時間や思いを共有できる人など、存在しません。 人は、他の誰かとつながっていることで、自分はひとりでは ないと思い込むのではないでしょうか」 例えば、こんなことが書かれています。 ◎孤軍奮闘 (どこから来たのだろう/僕の自由/自閉症者の孤独) ◎十人十色 (地味な人と派手な人/友達がいないこと/不幸だと思うとき) ◎一喜一憂 (季節が変わる時/顔のしわ/旅先で/「おしりかじり虫」他) ◎四苦八苦 (写真と笑い/脳の混乱/がんばりシール/かっこいい服装/他) ◎時々刻々 (新学期/時間に縛られる/今日やること/じっとしていること) ◎創意工夫 (おかずを取り分けること/切ったり貼ったり/なめなめ/他) ◎暗中模索 (冷たいお風呂/やめられないこだわり/「人の気持ち」他) ◎無我夢中 (僕の思考/「ただいま」「おかえり」/気持ちとの戦い/他) ◎意思表示 (わかってくれる人だけがわかればいいということ/他) ◎人生行路 (僕が話せなかった頃/失敗体験を積み重ねない/他) ◎一家団欒 (苦しみ/お母さんは太っ腹/愛情/父のこと/他) 自閉症と聞くと、自分とは違うとか障害者、特別な人と思いがち ですが、東田さんのことばを読んでいると、これは自分にも当て はまると思うことや、何かをするとき、誰かと接するとき、時間が かかかってもゆっくりと、段階を踏む方がいいな、などと思うところが いっぱいあります。 人間の原点はこんな気持ちなのではないか、と思えるところも 書かれているので、人間心理を知りたい方にはおすすめです。 |
■この本から紹介している「今日のことば」■
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
幼稚園のとき、はさみをつかうことができるようになりました。 どこに貼るのか教えてもらえれば、の | 東田さんは、こんなことも言ってました。 「小さかった頃は、あきらめ | 2016-02-12 |
僕は、いろいろな所に出かけるのが、大好きです。 でも、喜んでいることを、一緒にいる人に わか | 東田さんは、会話ができない重度の自閉症(本の紹介文から) なのです | 2016-02-10 |