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出典名: | こころの格差社会 |
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おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | 社会の流れ・全般 | ||
副題: | ぬけがけと嫉妬の現代日本人 | ||
著者: | 海原 純子 | ||
訳者: | |||
出版社: | 角川書店 (2006/06) | ||
本の内容: | 医学博士で、ストレスを専門に治療するクリニックを開設している 著者が、現在、日本の抱えている心の問題や格差社会問題について 心理学的観点から分析、考察している本。 著者は、日本の現在の問題についてこう語っています。 「次なる目標がみつからずにぶつかった壁により、今まで省みら れることがなかった内的問題が噴出しているのが現在の問題で ある。 家庭内コミュニケーション不在や、家庭内暴力など、経済力と 目標にむかう高揚感でおさえこまれてきた問題が、今までの ツケとして噴出している。 外的条件を求めることで幸せになろうとするには、個人も社会も 絶え間なく、次の目標設定をしなければ失速する。外的条件で 得たものを享受しているだけなら、失速は明らかだ。 日本経済の失速を心の観点から見るなら、バブル経済で得た 資金を活用し、楽しむことだけに集中し、つまり、所有する だけを楽しみ、次なる目標設定をすることができなかった指導者 たちのミスと言えるのである」 例えば、こんなことが書かれています。 ◎満足感を得られない日本社会 ◎親子間のコミュニケーション不全 ◎メールとコミュニケーション不全 ◎コミュニケーション回避から引きこもりへ発展しないために 何をすべきか ◎とぶことを怖れない ◎「自分らしさ」アレルギー ◎外的条件を追い求めるベクトルを内の心にむける ◎安易な自己表現幻想は「自分探し」難民を増やすだけ ◎好きなことを好きなようにやったら果たして生きていけないか ◎失われた「日本式メディテーション」 学説や事例がたくさん盛り込まれ、読み応えある本で、勉強になっ た本でした。じっくりと読んでみること発見することが多いと思い ます。 |
■この本から紹介している「今日のことば」■
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
言いにくいことを避けたり、 対立を避け、そのことについて 話をしない回避傾向は日本社会の | 「場」の外の人には、何をしてもいい、 「場」の中にいる人以外は、見 | 2021-12-23 |
「そんなつもりで言ってないのに」 異なってうけとられるコミュニケーション不全は、 家族、恋人同士 | なるほど、こんなことはよくあるなぁ…と思いました。 「このくらいは | 2012-05-24 |
みんなと同じことができない人は、 みんなと違うことができるはずである。 みんなと同じでなくて | みんなと同じでなくてもいい、みんなと違っていていい、 自分は自分で | 2012-03-29 |
外的条件がよい方に変わっても、多くの人は次第にそれに 慣れてしまう、そして、もっともっとと収入をあ | この具体例として、ジェイ・フェラン生物学教授の、 「よい環境がフク | 2012-03-28 |