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出典名: | 「抜く」技術 |
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おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | 人生・生き方 | ||
副題: | 「押す」と「引く」の力を使い分ける | ||
著者: | 上原春男 | ||
訳者: | |||
出版社: | サンマーク出版 (2005/11/15) | ||
本の内容: | 海洋温度差発電推進機構理事長であり、工学博士でもある著者が 仕事で成果を出し、常に成長し、自分らしく生きていくためには、 ただ「押す」だけでなくて「力みを抜く、身を引く、無駄を省く」 ことが大切で、その「押す」と「引く」という2つの力を上手に 使い分けるヒントなどを教えてくれます。 著者はこう言っています。 「戦後、消費が美徳の社会に変るにつれて、「私を抜く」よりも 「私を押し出す」ことをよしとする考え方が主流となり、自分 は勘定に入れず相手に道を譲るどころか、われ先にと列へ割り 込むような人がふえてきました。 いい学校、いい会社へ入り、人より先んじ、人より多く所有し 損得でしか価値を測らない。そんな「押し」の強い人間を 「勝ち組」と称するような社会ができあがったのです。 しかしそれはまた、妙に肩に力の入った、息苦しい、余裕に 乏しい社会でもあります。(略) むろん抜くといっても、単なる手抜きとは違います。がむしゃら に押す経験があって初めて、抜く力の加減や感覚も養われる。 そんな絶妙な「抜き」のある商品は売れますし、そんな組織は 成長します。 そして、そんな人間には大きな魅力があるのです」 例えば、こんなことが書かれています。 ○より強く押すための引く技術 ○生命も力をゆるめることで生まれてくる ○生活の中の「すき間」は生きやすさのコツ ○「我という力み」をいかに抜くか ○商品陳列は「何を並べないか」を考える ○力を絶妙にかわした先人たちの知恵 ○人間は成長すればするほど力みが抜ける ○逆境でこそ周囲に礼を尽くす「引く姿勢」 久しぶりに読んだ「大人の考え方、生き方」といった本で、 私はとても好きな本です。おすすめの一冊です。 |
■この本から紹介している「今日のことば」■
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
私がチタンを多くの素材に使ったとき、 日本にはまだ一トンくらいしかない時代でした。 なんでそ | この本が出版されたのは、2005年。 17年前のことですが、その頃 | 2022-07-11 |
「入り口ではなく出口から発想」 「前からではなく後ろから物事をみる発想」 とてもいいましょうか。 | 例えば、こんな事例が書かれています。 「たとえば資料整理もストック | 2010-05-12 |
(逆風期、低迷期、結果がでなくて) 落ち込んだときこそ、一生懸命に仕事をすること。 いつにもまし | 落ち込むと、すべてがダメで、 これから先もうまくいかないように思え | 2008-09-16 |
動機が善なら、 断固として言うべきは言い、やるべきはやる。 そういう気構えが必要なのです。 | この本では、「動機が善なりや」と自分に問うて、 正義がこちらにあり | 2008-07-17 |
呼吸は吐くことだけで成り立つものではありません。 吸う作業もしなくてはならない。 吐くと吸う、2 | さらにこの本では、こう言っています。 「押す力と引く力の2つのバラ | 2008-06-24 |
車のハンドルには「あそび」が不可欠です。 あそびがないと「余裕」がありません。 余裕がないと「危 | アローアンス…あそび、余裕、余白、柔軟性、 大事だなぁと思う。 例 | 2008-06-23 |