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出典名：	全てがゼロ、だから成功する
おすすめ度：	※おすすめ度について
本のカテゴリ：	エッセイ・ノンフィクション
副題：	地図王への道
著者：	黒田 敏夫
訳者：
出版社：	講談社 (2005/4/12)
本の内容：	言わずと知れた日本の地図業界のトップである昭文社創業者の著者 （出版時点では昭文社最高顧問）が、地図のセールスから始めてか ら５０年間「地図をつくって、売る」に賭けてきた、自らの半生と 会社経営などについて語っている成功ストーリー。 著者は、成功の秘訣は「直感力」「即断力」「実行力」の３つで、 決断するときには、自分の直感力を信じ、３秒で決断し、その後は すぐに実行することだといっています。しかし、その直感力を磨い たものは、丁稚や行商やセールスで培ってきた自らの足で身につけ 実感として感じた現場感覚、情報量の多さだったということです。 著者は、半生を振り返ってこう言っています。 「現代のようにバーチャルとリアリティが幅をきかすＩＴ時代に 　あって、私の丁稚体験も行商体験も、老人の昔話と片づけられて 　しまうかも知れない。しかし、地図とともに駆け抜けてきた昭和 　のあの時代、自分の力量しだいで無限の世界が広がっているよう 　に感じられたあの時代に、現代はまた通じるものがあるかもしれ 　ない。 　どんな時代でも、その時代を面白くするのは、自分である。 　臆せず、失敗を恐れず、ともかく自分の足で動きだすなら、必ず 　何かが見つかるはずだ」 １人の経営者の人生を振り返った本ですが、これほどまでに素早く 時代を駆け抜けてきた方もいないのではないかと思われるほどの、 スピード感とパワー、先見の明と実行力を感じられる本です。