■本の検索■
出典名: | 思考の技術・発想のヒント |
|
|
おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | 考え方・ノウハウもの | ||
副題: | 人間は夢見る機械だ。 | ||
著者: | 鷲田 小彌太 | ||
訳者: | |||
出版社: | 日本実業出版社 (1996/01) | ||
本の内容: | 「哲学こそ森羅万象を対象とする雑学=好奇心=教養学である」 と、訴えている哲学の先生である著者が、哲学史の常識をふまえ、 コンピュータにはできない人間としての思考法、考えることを 楽しむ方法などをいろいろな哲学的な側面からわかりやすく (といっても、少しむずかしいが)教えてくれる本。 著者は「考える」ことについて、こんなことを言っています。 「いつか問題を解く鍵が見えてくる、ということを信じて考え続け よう。大切なのは、日常の、自分のまわり、普通の常識だけで解 決できる問題に対面することに終始するのではなく、今起こって いる様々な問題について、持続的に注視して、それを眺め、考え てみることだ。問題は何でもいい。 どこからでもいい。芸能でも、政治でも、経済でも、野球でも、 問題のジャンル自体は、特に大切ではない。とにかく、ある問題 について、ずっと統計的に情報を集め、考えてみることだ。 そうやって観察し、考察していると、ある時期、ある地点を越え ると、いろんな問題が見えてくる。いろんな問題が見えてくると いうのは素晴らしい、ということではない。 しかし、頭がすっきりしてくる。頭に何も入っていないで、スッ キリしているというのは、別にすっきりしているのではない。 スカスカということだ。頭にいろんなものが蓄積されているのに それでいてすっきりしており、的確にものを考えることができる というのが望ましいのだ。」 例えば、こんなことが書かれています。 ○解決できない「難問」はない ○目の前の問題を解く ○頭を快適にする ○比較で考える ○前例で考える ○極論を振る なかなか楽しい本ですが、じっくりと考えることが苦手な方には おすすめしません。哲学の考え方に慣れている方、論理的な考え方 が好きな方におすすめの本。なるほど…と思うことがいっぱいつま っています。 |
■この本から紹介している「今日のことば」■
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
普通、人間は「現実の自分」と 「本当の自分」の距離で悩み、苦しむものだ。 「本当の自分」というの | この本では、さらに具体的にこう言っている。 「この「もうひとりの自 | 2007-05-07 |
大人が勉強をする場合、基礎をいくら繰り返しても、 つまらないから長続きしないのだ。 大人には | これは、身にしてみて思うことである。 英語を勉強しようとして、基礎 | 2007-03-26 |
認められるためには、 自分をきちんと表現しなければならない。(略) キチンキチンと、持続的に | 自分を表現するには、勇気がいるし、 自分が何を表現したいのか考えね | 2007-03-15 |